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新しい継母(ママ)
第1章 プロローグ
「お待ちどうさま。」

二人の前に、二つのアイスオーレが置かれた。

「ありがとう、おばさん。」

「涼介さん、おばさんは失礼よ。」

確かにおばさんという表現はふさわしくないのかもしれない。しかし、友人の母親である以上、おばさんと呼ぶしかない。

「友梨さん、いいのよ。涼ちゃんならなんでも許せちゃうから。息子ならただじゃおかないけどね。では、ごゆっくり。」

そう言いながら伝票を涼介の前に置いて帰って行った。

「あの方がお隣さんね。私、気が合いそうだわ。」

「そうだね。今度息子も紹介するよ。」

「ありがとう。さぁ、いただきましょう。美味しくなかったら、お仕置きよ?」

友梨は、いたずらそうに微笑みなら、涼介の顔を見た。

涼介は、お仕置きという言葉にドキっとした。小さい頃、悪い事をすると、母親によくお尻をぶたれていた。

友梨さんならぶたれてもいいかも・・・

「保証するから飲んでみてよ。」

友梨は、ストローを刺し軽くかき混ぜると、ピンク色に輝く唇をゆっくりと開け、目をつむりながら、アイスオーレを飲み始めた。

「どう?美味しいでしょ?」

「うん。美味しい。甘いんじゃないかと思ってたけど、程よく苦味もあっていいわね。これじゃ、私がお仕置き受けなきゃかな?うふふ。」

友梨は、笑いながらまたストローを口にした。

友梨さんをお仕置きかぁ・・・

叩きたいというよりも、友梨の生のお尻を後ろから眺めて見たいという衝動に駆られた。そしてその柔らかいであろうその肌に触れてみたい。触れることはできなくても、これから始まる共同生活の中で、間近に見ることならできるかもしれない。

「どうしたの?にやけた顔して。また佐知子さんのメイド姿でも想像してたんでしょ?」

「ぷぅー!」

涼介は、飲みかけたアイスオーレを吹き出してしまった。それと同時に手からグラスが滑り落ち、テーブルの上にこぼれてしまった。
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