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郁と悠(もうひとつの物語)
第2章 報告
午後10時2分、再びメッセージがありました。

『郁さん、ありがとう』
再開されたメッセージは、そうはじまっていました。そこには、これまでの郁への感謝の気持ちが綴られていました。郁はそれを見て、目を潤ませました。

「よかった…」
郁は僕の胸にすがっていました。

「お兄は大好きな旦那さん、悠は大好きな恋人…」
郁は自分に言い聞かすよう、僕の顔を見ていました。僕は大きく頷いて、郁を抱きしめました。

メッセージにはそれぞれ、写真が添付されていました。僕と郁はそれを一枚ずつ、拡大していました。

ありがとうと綴られたメッセージには、笑顔の郁が写っていました。それは、食事をしている郁の顔でした。お昼に入った、パスタ屋さんでの一枚でした。

続く様々な悠のメッセージには、デート中の郁と悠が、たくさん写っていました。映画館でジュースを飲んでいる郁、ふたりでお店をのぞいている郁、悠のアパートで寛ぐ郁…そしてたくさんの裸の郁。僕はそのすべてをひとつ一つ、郁と一緒に見ていました。そこに写る郁は本当に楽しそうでした。

「それ、郁がご飯を作ってたとき…」
そこには台所に立つ郁が写っていました。小さなワンルームの小さなキッチンで、エプロンだけを着けた郁がフライパンを握っていました。斜め後ろから写した写真には、笑顔で振り向いた郁のぷりっとした白いお尻が見えていました。

「裸エプロンで料理したの?」
「うん、ちょっと寒かった!あのね、悠と3回したの…それ、2回目の前」
「気持ちよかった?」
郁は答えの代わりに、僕のモノを握りました。当然のように、固く勃起していました。

「これもエッチだよ…」
郁が小さなサムネイルを、拡大しました。そこには鏡に映る郁と悠が、全裸でキスをしていました。ベッドの上で胡坐をかいて座る大きな悠の上に、小さな郁が前を向いてちょこんと座っていました。悠が長い首を回し、横を向いた郁とキスをしていました。郁は両手を悠の顔に、悠は右手にスマホを構え、左手は郁のあそこにありました。鏡に映る全裸の郁の横顔は、悠のことを身も心も許しているようでした。

「これは、舐めてあげてるとこ…」
胡坐をかいた悠の股間に、郁が顔を埋めていました。鏡にはスマホをかざした悠の顔と、よつんばいになった郁のお尻が、大事なところもすべて写っていました。郁のあそこは、濡れて光っていました。

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