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郁と悠(もうひとつの物語)
第5章 寝取られ
同棲の直前、僕たちはいつもと変わらない1週間を過ごしました。その間、悠はテストでバイトも休みでした。ふたりは夜、短いメールのやり取りだけで過ごしていました。

「行ってらっしゃい…」
「うん、郁…避妊だけは」
「わかってる!お兄、心配しないで…」
僕の言葉を遮り、郁はハグしてきました。そして軽いキスをすると、出勤する僕を送り出しました。それは月曜の朝のことでした。僕はその日、郁に内緒で有給を取りました。そして僕が悠のアパートを知っていることも、郁と悠はまだ知りません…。

その日、郁は13時からパートの予定でした。家にあるシフト表を確認すると、悠も全く同じ時間にシフトに入っていました。僕は駅に着くとレンタカーを借り、車内でスーツを脱ぎました。バックに入れてあった服装に着替え、そのまま悠のアパートに向かいました。それは10時を過ぎた頃でした。道を隔てたアパートの出入りがわかるパーキングに、僕はレンタカーを停めました。

僕は車の中からアパートの玄関を見張っていました。30分ほどすると悠が現れ、スマホを弄りながら駅の方に向かいました。僕は急いで車を降りると、少し離れて尾行しました。悠は駅に着くと郁を待っていました。電車が到着すると人波が改札口から出てきました。するとキャリーバッグを引いた、見慣れた黒い膝上までのコート姿の郁が現れました。コートの裾からはスリムなジーンズが覗いており、黒いハイヒールを履いていました。ハイヒールを履いていても、大きな悠と小さな郁では20センチ以上の身長差がありました。悠がその長身を折り、郁は背伸びをしながら、ふたりは満面の笑みでハグしました。僕は駅の柱の陰からニット帽、伊達眼鏡とマスク姿でその様子を窺っていました。

悠が何か言うと、少し間をおいて郁が頷きました。悠がバックを引くと郁と手を繋ぎ、駅ビルの中に入りました。そこはファッションビルになっており、ふたりはエスカレーターでレディスフロアに上がるとトイレに向かって行きました。僕もすでに興奮していましたが気付かれないよう、ふたりに付いて行きました。郁はキャリーバッグを悠から受け取ると、ひとりでトイレに入りました。そのフロアは女性用のトイレしかなく、悠はその前に置いてあるベンチに座り、郁を待っていました。
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