この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Love triangle +1
第5章 塁
扉を開ければ、既に浴槽にお湯を張っていた為、浴室は程良く温まっていた。
ファッションホテルではあったが、特に奇をてらう作りでもなく、清潔感溢れる明るく白を基調とした内装だった。
二人で入るには十分な洗い場に、広いジェットバス。
シャワーを捻り、お互い体の汚れを簡単に落としてから浴槽に浸かる。
温かなお湯がじんわりと全身を包んでゆく。

「気持ちいいね、真理愛」

心地良さが吐息となって表れた真理愛に、向かい合って浴槽に座った塁が破顔する。
つられて、真理愛にも笑みが浮かぶ。

「夕飯のピザ、美味しかったね」
「うん。あのお店、いつ食べてもとっても美味しい」

つい先程訪れたイタリア料理店の話題をひとしきりした後、塁の表情がふと引き締まる。

「真理愛。この間の事、なんだけど」

切り出す声は、緊張を纏っていた。
何かを感じ取った真理愛は神妙な面持ちで塁と見合う。

「もしもなんだけど。もしも答えが決まっていたとしたら、聞かせて欲しいんだ」
──プロポーズの、返事。

彼は今どれだけの勇気を振り絞っているのだろう。
それを知った上で尚黙ったままの真理愛に、塁は慌てて言葉を繋いでくる。
/256ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ