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Love triangle +1
第5章 塁
「急がせてるんじゃないんだ。一生の問題だから時間をかけてじっくり考えるのも、悩むのも当たり前だと思うから。……分かって、いるんだけど」
塁は言い淀む。
我慢が出来ないばかりか、言い訳をする自分が酷く恥ずかしい。
先週のデートの帰り道。
勇気を振り絞って、結婚を申し込んだ。
返事は急がないからなんて恰好つけてみたけれど、本当はあの場ですぐにでも欲しかった。
付き合い始めて半年で早過ぎだろうかと散々思い悩んだ末の、プロポーズ。
それでも、この人と結婚したいと強く願ったのは、26年間生きてきて彼女が初めだった。
今まで誰にも感じた事のない強い運命を感じ、一大決心した。
結婚を切り出した瞬間の彼女はとても驚いていたけれど、でも迷惑そうではなかった。
それどころか寧ろ、嬉しそうにも見えた。
絶望的ではない。
希望はあると思ったのは、果たして自惚れだろうか。
今日も普段通りの彼女にほっとし、それからいつもと違う彼女の下着姿にどきりとした。
思わしくない返答だとしたら、きっと多分、そんな大胆なものを身に着けていない。
更に自分に都合のいい答えに傾き、思い切ってしまった。
少しでも早く色よい返事を貰いたいと思う気持ちを、抑えられなかった。
塁は言い淀む。
我慢が出来ないばかりか、言い訳をする自分が酷く恥ずかしい。
先週のデートの帰り道。
勇気を振り絞って、結婚を申し込んだ。
返事は急がないからなんて恰好つけてみたけれど、本当はあの場ですぐにでも欲しかった。
付き合い始めて半年で早過ぎだろうかと散々思い悩んだ末の、プロポーズ。
それでも、この人と結婚したいと強く願ったのは、26年間生きてきて彼女が初めだった。
今まで誰にも感じた事のない強い運命を感じ、一大決心した。
結婚を切り出した瞬間の彼女はとても驚いていたけれど、でも迷惑そうではなかった。
それどころか寧ろ、嬉しそうにも見えた。
絶望的ではない。
希望はあると思ったのは、果たして自惚れだろうか。
今日も普段通りの彼女にほっとし、それからいつもと違う彼女の下着姿にどきりとした。
思わしくない返答だとしたら、きっと多分、そんな大胆なものを身に着けていない。
更に自分に都合のいい答えに傾き、思い切ってしまった。
少しでも早く色よい返事を貰いたいと思う気持ちを、抑えられなかった。

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