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Love triangle +1
第5章 塁
「塁。あのね」
「うん」
「塁からのプロポーズ、とっても嬉しかった」
真理愛は塁を縋るように見る。
「塁が私の事大切に想ってくれてるのが凄く伝わってきて、家に帰ってからも本当に、本当に」
──嬉しかった。
何にも悩まず、そのまま彼の妻になれたらどんなに幸せだろう。
それを出来ない自分。
理由はどうあれ彼を裏切っている。
当たり前だった。
数時間前まで他の男に脚を開いておきながら、何食わぬ顔で今、彼の目の前にいる。
好きだの、結婚したいだの、一体どの口が言えるのだろう。
あっさり拒否されるのは想定内。
それでもどうにか終わりにしたい。
今日こそはと、決意を固めてホテルに向かった。
なのに自分を知り尽くした二人の男の指と唇、体を貫くものに、いつものように果てなく気をやった。
嫌だと思っているのも最初の内だけ。
途中からは願う事すら忘れて、進んで快楽に溺れていった。
自分は、そもそも誰とも付き合う資格なんかない。
いつかきっと罰が当たる。
本当の事を知って彼が傷付く前に、別れようと幾度もした。
でもその優しい笑顔に。
言葉に。
抱擁に。
好きな気持ちは日増しに募り、今日まできてしまった。
この人を離したくないと思ってしまってた。
どこまでどうしようもない女なのだろう。
他の男に抱かれていながら、プロポーズは死ぬ程嬉しかった。
例え一瞬でも、彼と結婚したいと本気で夢見てしまっていただなんて。
「うん」
「塁からのプロポーズ、とっても嬉しかった」
真理愛は塁を縋るように見る。
「塁が私の事大切に想ってくれてるのが凄く伝わってきて、家に帰ってからも本当に、本当に」
──嬉しかった。
何にも悩まず、そのまま彼の妻になれたらどんなに幸せだろう。
それを出来ない自分。
理由はどうあれ彼を裏切っている。
当たり前だった。
数時間前まで他の男に脚を開いておきながら、何食わぬ顔で今、彼の目の前にいる。
好きだの、結婚したいだの、一体どの口が言えるのだろう。
あっさり拒否されるのは想定内。
それでもどうにか終わりにしたい。
今日こそはと、決意を固めてホテルに向かった。
なのに自分を知り尽くした二人の男の指と唇、体を貫くものに、いつものように果てなく気をやった。
嫌だと思っているのも最初の内だけ。
途中からは願う事すら忘れて、進んで快楽に溺れていった。
自分は、そもそも誰とも付き合う資格なんかない。
いつかきっと罰が当たる。
本当の事を知って彼が傷付く前に、別れようと幾度もした。
でもその優しい笑顔に。
言葉に。
抱擁に。
好きな気持ちは日増しに募り、今日まできてしまった。
この人を離したくないと思ってしまってた。
どこまでどうしようもない女なのだろう。
他の男に抱かれていながら、プロポーズは死ぬ程嬉しかった。
例え一瞬でも、彼と結婚したいと本気で夢見てしまっていただなんて。

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