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Love triangle +1
第6章 結婚宣言
「7年前の事はともかく。今こういう状態になってるのは一向に俺らを選ばない真理愛と、途中から割り込んできたルイ君のせいだよ。真理愛の中でルイ君が最優先になって、俺らはその合間にしか会えなくなったしさ。ただでさえこっちは俺と兄貴の二人で、真理愛は一人。全然足りないに決まってる。だからって真理愛に無茶はさせられないし、だとしたら他の誰かで埋めるしかないだろ」
過去をあっさり隅に寄せられたのも大概だったが、どうあっても自分達が悪いとは認めない兄弟に真理愛は閉口する。
実はおかしいのは自分の方なのだろうかと錯覚してしまうくらい、彼らは真面とは程遠かった。
「でも。これからはそういう事もなくなるから、真理愛もヤキモキしなくて済むようになるよ」
「えっ」
「女の連絡先はさっき全部消したからさ。これで俺が真理愛のカレシになるのに、なんの支障もなくなった訳だ。後は真理愛がルイ君と別れてさえくれれば、ぜーんぶ丸く収まる。もう誰ともしない。誓って真理愛とだけだ。自分のカノジョとならどんだけセックスしようが問題ないもんね」
──いっぱい、しようね?
嬉しさでいっぱいとばかりの利音が、微笑みかけてくる。
「ちょっと待って、リオ!私がいつ!?」
真理愛は弾かれたように叫ぶ。
自分を置き去りに話を進めていく彼に、真理愛は耳を疑った。
過去をあっさり隅に寄せられたのも大概だったが、どうあっても自分達が悪いとは認めない兄弟に真理愛は閉口する。
実はおかしいのは自分の方なのだろうかと錯覚してしまうくらい、彼らは真面とは程遠かった。
「でも。これからはそういう事もなくなるから、真理愛もヤキモキしなくて済むようになるよ」
「えっ」
「女の連絡先はさっき全部消したからさ。これで俺が真理愛のカレシになるのに、なんの支障もなくなった訳だ。後は真理愛がルイ君と別れてさえくれれば、ぜーんぶ丸く収まる。もう誰ともしない。誓って真理愛とだけだ。自分のカノジョとならどんだけセックスしようが問題ないもんね」
──いっぱい、しようね?
嬉しさでいっぱいとばかりの利音が、微笑みかけてくる。
「ちょっと待って、リオ!私がいつ!?」
真理愛は弾かれたように叫ぶ。
自分を置き去りに話を進めていく彼に、真理愛は耳を疑った。

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