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Love triangle +1
第6章 結婚宣言
「この話はもう終わり。ドライブ行こ。時間ロスしちゃった」

話題をがらりと変え、車のエンジンをかけようとする利音を、真理愛は恐る恐る呼ぶ。

「利音。私の話を最後まで聞いて欲しい」
「聞いたよ。結論も出たろ」
「お願い。私、本気なの」
「俺だって本気だよ」

真理愛の右腕を利音が掴み、自分の方へと勢いよく引き寄せる。
真理愛は利音と鼻先で向き合う形となった。

「折角立てたデートの計画だけど、ドライブもカフェもすっ飛ばしてホテル行っちゃおうか」

有無を言わせない利音の提案に、真理愛はいやいやをする。

「デートの最中に他の男の話いつまでもされたら、そりゃイライラもするよ」
「でも」
「ルイ君の話は一切やめて俺と楽しくデートを続けるか。真理愛次第だ」
「いつならいい?今日のいつなら聞いてくれる?」
「いつだってやだよ、ルイ君の話なんて」
「リオ!」

切羽詰まった真理愛の叫びに、利音は渋々といった感じで溜め息を吐く。

「ベッドに入る前の5分間?何度聞いても俺の考えは変わらないけどね」
「約束してくれる?」

どれ程可能性が低そうだとしても。
どれ程の効力を持つか疑わしかろうが。
それでもまずは、話を聞いてくれる状態を作るのが最優先だった。
そうでなければ一歩も進めない。
真理愛が確約を迫まれば、利音が逆に訊いてきた。
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