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Love triangle +1
第7章 3つのプロポーズ
「リオを許してもないし、レオの言う事聞いた訳でもないからね。プリンにつられてもない。化粧落として早く寝たいだけ」
「そういう事にしといてやる」
「だから違うってば!」
反論したところで、頬に礼音の手が伸びる。
意表を突かれた真理愛がどきりとすれば、目前の彼の唇が形作られた。
「泣いてなくて安心した」
マスカラが剥がれた痕はない。
涙の筋も確認出来ない真理愛の頬を見、礼音は満足そうに頷く。
礼音の労りの言葉に、真理愛は怯む。
普段底意地が悪いだけに、時折見せる優しさにどう対処していいか、今もって正解を見い出せないでいた。
「そこらのコンビニはしごしてあるだけのプリン買って来てやったから、全部食え」
「9時過ぎてるし」
「太るからなんてくだらない事言うなよ。たかだか一日で何も変わらない。人の厚意を無にするな」
シーツのお陰ですっかり乱れていた真理愛の長い髪を直してやりながら、礼音は凄む。
カフェでパンケーキ。
夜はフランス料理のフルコースをデザートまで残さず堪能し、お腹は十分に膨れていた。
だが、自分の為に買って来てくれたと思えば、全く口をつけないのも失礼な気もしてくる。
しかも好みを熟知したプリン。
一つくらいなら食べられなくもないと、真理愛の心は傾いてゆく。
「そういう事にしといてやる」
「だから違うってば!」
反論したところで、頬に礼音の手が伸びる。
意表を突かれた真理愛がどきりとすれば、目前の彼の唇が形作られた。
「泣いてなくて安心した」
マスカラが剥がれた痕はない。
涙の筋も確認出来ない真理愛の頬を見、礼音は満足そうに頷く。
礼音の労りの言葉に、真理愛は怯む。
普段底意地が悪いだけに、時折見せる優しさにどう対処していいか、今もって正解を見い出せないでいた。
「そこらのコンビニはしごしてあるだけのプリン買って来てやったから、全部食え」
「9時過ぎてるし」
「太るからなんてくだらない事言うなよ。たかだか一日で何も変わらない。人の厚意を無にするな」
シーツのお陰ですっかり乱れていた真理愛の長い髪を直してやりながら、礼音は凄む。
カフェでパンケーキ。
夜はフランス料理のフルコースをデザートまで残さず堪能し、お腹は十分に膨れていた。
だが、自分の為に買って来てくれたと思えば、全く口をつけないのも失礼な気もしてくる。
しかも好みを熟知したプリン。
一つくらいなら食べられなくもないと、真理愛の心は傾いてゆく。

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