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Love triangle +1
第7章 3つのプロポーズ
「丁度いいとこで邪魔が入ったな」

意味あり気な礼音の視線を、真理愛は逸らす。
達する間際だったにもかかわらず、弟に遮られる形でその機を逃してしまっていた。
昂ったままの欲を持て余しているのを揶揄され、恥ずかしさに染まる。
どんなに望まないと言ったところで、最終的には彼の思うように自分は確実になる。
甘露を滴らせずにはいられなかった。
熱い吐息を零せば、火照った頬を撫でられる。
この指がもう少しで自分を滅茶苦茶にしてくる。
想像だけで、気をやってしまいそうだった。

「うんって言えよ?」

礼音が念を押せば、まるで話の見えない利音が尋ねてくる。

「なに?なんの話?」
「ついさっき真理愛に結婚を申し込んだ。返事を次にちゃんと聞かせろよって話だ」
「いつの間にしたんだよ」

与り知らぬ所で行われていたプロポーズ。
兄の答えを聞いた利音は、ベッドから上半身を起こす。

「ルイ君に遠慮しなくて良くなったんだから、確かに何をいつ言おうが自由だよな」

面白くないながらも、利音は結論付ける。

「なら、俺も申し込む。俺とケッコンしよ、真理愛?」

破顔しながら、軽薄さを拭えないプロポーズを利音はしてきた。
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