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Love triangle +1
第2章 遡る朝
「こんなにすぐ固くしておきながら、何が嫌だ」
「弄られたら、誰でも……から、っ」
「俺を咥えながらオナニーまでして派手にイキまくった女は、相変わらず敏感だな」

礼音はからかい、更に双丘の頂を指先で転がす。
真理愛の全身が羞恥に染まるが、それでも力の限り抵抗するには至らない。
嬌声を堪えるのが、せいぜいだった。

「そんな事をした覚えはないが、もしも俺が動画をネタに脅していたとしても、嫌々俺に抱かれながらも毎回狂ったように感じてるお前はただの好き者だからだよな」
「断ろうとすると、動画がどうこう言ってくるじゃない」
「どうしても来られないなら仕方ない。撮り溜めてる動画はいっぱいあるしな……って、言ってるだけだ」
「それが脅しに聞こえるの!」

のらりくらりとかわす礼音に、真里愛は感情を爆発させた。
7年間もの間に許可なく撮影された動画や写真は、一体どれくらいになるのだろうかと気が遠くなる。
確かにそれを元に、不利な事をされてはいない。
だけどもしも何かの拍子でSNSにでも拡散されたらと思うと、気が気じゃなくなる。
彼が笑いながらスマートフォンの画面を差し出してきても、断固として拒否してきた。
無理矢理撮られた全裸の自分や、男と交わっている姿など、嫌悪と羞恥しかない。
そんな自分が見た事もない映像が、もしも彼の逆鱗に触れた時にどうなるかと思えば、従わない選択肢はなかった。
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