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Love triangle +1
第2章 遡る朝
「お前は今のままがちょうどいいんだから、ちゃんと食え。もしもちょっとでも抱き心地悪くさせたら、速攻で無理に食わすからな」

再度脅され、体をきつく縛られる。
真理愛は息苦しさを訴えようとしたのだが、その直前で腕の力が少し弱まる。
そして、まるで悪かったとでも言うかのように、頭を撫でられる。

「お前の体は、いつ抱いても気持ちがいいな」
「朝から不愉快になるような事言わないで」
「セックスの話じゃない。こうして抱き締めてるだけで温かくて、柔らかくて、いい匂いがして、うっかり眠ってしまいそうになる」
「……ただ抱き締めてるだけで気持ちがいいなら、しなくてもいいのに」

ぼそりと真理愛が呟けば、礼音はそれを一蹴する。

「それとこれとは話が別だ。セックスはセックスで、他のどんな女抱くよりもお前とするのが一番いい。好きな女抱いて気持ちいいのは当たり前だけど、なんてったって体の相性が抜群にいいからな。……それに、名器の持ち主だ。こんなにも俺を夢中にさせる女はそうそういない」

腕枕をしてない方の左手が、腰から臀部を撫で回してくる。
そのまま前の方に移動してきた礼音の指を、真理愛は体を捩ってかわす。
昨夜散々弄ばれたのに、起床と共にすぐ触れられるのは避けたかった。
万が一朝食も抜きの事態になったら、それは流石にきつ過ぎた。
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