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Love triangle +1
第4章 背徳の戯れ
「美味いか?」
「……うん」
嬉しそうに微笑む礼音に何故か頬が火照り、真理愛は悟られぬように視線を逸らす。
「あー!俺にはどうこう言ってくるくせに、なんだよ今の?」
目敏い利音が左から兄を咎め、そのあまりの大声に真理愛は鼓膜が破れそうになる。
「俺にはひとりで食えって注意してきたくせに、真理愛にあーんさせてた。ズル!不公平!」
「ちょうど焼けてたから食べさせただけだ。真理愛のペースも考えず、お前みたく次々口に突っ込んだりしない」
「ペースどころか、しっかり好みも把握して焼いてるし。真理愛の大好物の上タン塩食べさせただろ?俺が一番にあげる予定だったのに!」
「肉焼くのにいちいち予定なんか立てるか。その時の気分で好きに焼きゃいーだろーが」
うんざりし始めた礼音が忌々し気に眉を顰め、真理愛は仕方なしに兄弟の仲裁に入る事にする。
「リオ、上タン塩また食べたい。レオ、サラダ食べたい」
それぞれに役割を与えれば、心得たとばかりに二人の男は各自素早く作業に取り掛かる。
これでとりあえずは大丈夫と思っていれば、不意に口内に何か丸いものを入れられた。
「……うん」
嬉しそうに微笑む礼音に何故か頬が火照り、真理愛は悟られぬように視線を逸らす。
「あー!俺にはどうこう言ってくるくせに、なんだよ今の?」
目敏い利音が左から兄を咎め、そのあまりの大声に真理愛は鼓膜が破れそうになる。
「俺にはひとりで食えって注意してきたくせに、真理愛にあーんさせてた。ズル!不公平!」
「ちょうど焼けてたから食べさせただけだ。真理愛のペースも考えず、お前みたく次々口に突っ込んだりしない」
「ペースどころか、しっかり好みも把握して焼いてるし。真理愛の大好物の上タン塩食べさせただろ?俺が一番にあげる予定だったのに!」
「肉焼くのにいちいち予定なんか立てるか。その時の気分で好きに焼きゃいーだろーが」
うんざりし始めた礼音が忌々し気に眉を顰め、真理愛は仕方なしに兄弟の仲裁に入る事にする。
「リオ、上タン塩また食べたい。レオ、サラダ食べたい」
それぞれに役割を与えれば、心得たとばかりに二人の男は各自素早く作業に取り掛かる。
これでとりあえずは大丈夫と思っていれば、不意に口内に何か丸いものを入れられた。

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