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オリジナルディルドのお話
第6章 オリジナルディルドよ永遠に
予想外に異様な物があって驚く。

「お、オリジナルディルド?!…しかもこの形はおじさんのおちんちん!」

梨果が転んだ勢いで引き出しの中でスイッチが入ったようだった。だけど彼女が見つけた途端、電池が切れたようにゆっくりと止まってしまった。まるで彼女に居場所を知らせるため最後の力を振り絞るように。

「知らなかった。コレおじさんも作っていたんだ…。」

以前真田と富山にそれぞれのオリジナルディルドでイタズラされた記憶が蘇る。彼も持っていたとは梨果も知らなかった。

「確かにホンモノのおちんちんがあれば必要ないもんね。なんでわざわざ作ったんだろ?」

手に取ると懐かしい彼の性器の形。梨果は思わず頬ずりをした。

「あぁ…おじさんのおちんちん…。」

ふと見るとディルドがあった同じ引き出しの中に封筒があるのを見つける。

「…手紙?」

ディルドをデスクの上に置き封筒の中を見ると便箋が5枚入っており、彼の字で綴られていた。

「あまり長くは生きられない……。」

そう何度も書かれていた文章はもしものために書き残していたのだろうか。

(まるで遺言書……)

「おじさんが亡くなって淋しくなったら梨果はコレを使いなさいってこと?!」

同じ引き出しにしまってあった彼の性器を象ったディルドを眺める。

遺言書のような物には彼がいなくなった後の事、その際の梨果のこと友也の事が書かれていた。

「友也くんはないかなー…ふふふ。」
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