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オリジナルディルドのお話
第6章 オリジナルディルドよ永遠に
彼が亡くなってからも彼の妻は相変わらず留守がちでこの大きな家でほぼ友也と二人暮らしみたいなものだった。
しかし友也は梨果に以前と変わらず接し、彼女に手を出すようなことは決してなかった。
むしろ梨果の方が逆セクハラ的な行動が多いくらいだった。

梨果と同じく高校生になった友也は更に伸びた身長とあいまって日に日に亡くなった彼に似てきていた。

「よし、友也くんにもこの手紙を見せよう。」

梨果は書斎を出て友也の部屋をノックする。

コンコンコン

「友也くーんちょっといい?」

『えっ?!ちょ、ちょ、ちょっと待って!』

ドア越しにそう告げる友也。梨果はピンときたので待たずにドアを開ける。

ガチャ…

「ちょちょちょっと待ってって言ったじゃん!」

「そういう時は何かヤマシイ事をしてる時だから開けちゃう。」

「ヒドイ!!」

「オナニーしてたの?」

友也は下半身裸で大きく勃起した性器を手で隠していた。

「いいじゃん別に!」

「それよりおじさんの遺言書みたいなのを見つけたんだけど友也くんも読んで。」

「それよりって……」

パンツとズボンを急いで穿いた友也に梨果は件の書簡を封筒ごと渡した。

「遺言書……?」

封筒から出して彼の綴った文を読む友也。
その間に梨果はベッドに腰をかけ友也がさっきまでオカズとして見ていたであろう雑誌を手に取る。梨果のグラビアのページが開かれていた。学生服姿で階段を登る彼女をローアングルで撮ったものだった。

「あーこれね。衣装の制服可愛いかったなー。」

「ちょっと梨果さん勝手に見ないでよ!」

「いいじゃん。で、手紙読み終わったの?」

「…うん。」

「そっか…」

友也は便箋を元のように封筒にしまい梨果に返した。
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