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花狂い
第4章 彩香

高島が 店内放送で呼ばれ事務所に行くと
店長から クレーム処理を頼まれた
聞くと 結婚祝いのお返しの水挽が 花結びで出され 
父親が 激高して電話を掛けて来たと言う 

「 高島君 日野君と一緒に行って呉れないか? 」
日野が宜しくお願いしますと頭を下げ 

聞くと 祝いだから熨斗つけてと言って帰り

細かな確認を怠った 責任は自分ですと
ハンカチで 涙を拭きながら頭を下げてきた 

菓子折りを持ち、車を走らせ 田園風景の中
教えられた住所に 門構えの大きな家が現れ
呼び鈴を押すと 玄関まで20メートル程の家に招かれ 
奥の10畳程の部屋で 待たされると 主人が前に座った

高島は頭を下げ 今回の非礼を詫び 
日野も一緒に頭を下げ 
主人は 何も言わず高島の頭を下げる姿をじっと見ていた

長い沈黙の後 主人が口を開いた 
「 恥かしかったわ 」

「 家内の友人から 家内に電話有ってな 」

「 家内に わし怒られた 」
と笑い始め

高島は頭を下げ続け 主人が口を開いた

「お姉さんお名前は?」

「 日野綾香と 言います 」
と綾香が答え

「 日野さん 頼みが有る 聞いて呉れるか? 」 
日野が頭を上げると

「 日野さん 乳見せてくれたら 今日の事 勘弁するけどどう? 」
高島が顔を上げ 何か言おうとするのを 日野が手で差し止め 

「それでよろしいのですか?」
と主人を見た 主人が頷くと

制服のボタンを外し ベストブラウスと脱ぎ
黒のブラジャーを外すと 正座した 

主人が 女房垂れた しわしわと違うなと
手を振り 日野に服を着る様に促した 

高島は 日野の後ろに 席を移し頭を下げていたが
日野の白い 背中を頭を下げる中で目に入って居た
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