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花狂い
第7章 遥
翌日

仕事を終え 遥のアパートへ向かった
部屋に入り 描き終えた絵が積まれた隙間に座り 
本店で展示会を行って欲しい
その時山辺も 同行すると言うと遥は喜んだ

山辺が行く前に 絵を選び60枚位運ぶと
伝えると頷いた 
痩せた体に ショートヘアで
余り話さない 遥だったが
今日は何か有ったのか 悲しそうな目をしていた 
高島が お酒好きかと聞くと笑顔で

「課長焼き鳥行きましょう」
上掛けを羽織り 高島の手を引き
近くの 焼鳥屋に入った 

2杯目を飲み始めた頃 
テーブルに 頼んだものが並び始め
二人で食べビールを空け 

遥は 展示会で1年の生活費が出たと 
嬉しそうに話した

「・・あの子達 話してくれなくなったの・・・」
寂しそうに呟いた 

高島は顔を上げ 遥を見た
4杯目のビールを口に運び
高島を見る 遥の目に涙が浮かび 
高島がジョッキを置くと

「展示会終わって 次の日 何時もの様に
 カメラをセットして キャンパスを
 置いたら何も出来なくて・・・」

「その日は そのまま寝たんです 」
と涙を浮かべ

高島は 遥を見つめた 
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