この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花狂い
第12章 光代
翌日

久保山が 一人の夫人と エスカレーターを上がって来て
高島に、憮然と 田処の奥様と知り合いかと尋ねて来た

昨日の夫人が後ろに見え、高島が頭を下げ

「 大丈夫でしたか?」 声を掛けると
夫人は持って来た菓子折りを差し出して 
昨日の礼を言って来た

久保山は会話を聞くと 降りて行き、
夫人をVIPルームに案内して 話を聞くと
運転中に意識を失ったらしい
運転前に飲んだ 風邪薬が原因かなと笑顔で答え

夫人は 持って来た菓子折りを 
高島の断りを遮り 席を立つと部屋を出て行った
従業員に聞くと この店で上得意のお客様の一人と聞き、
久保山の憮然とした言葉が 高島にも理解出来た
久保山は事有る毎に 高島の話を従業員に話している
恵も七恵も由紀菜も同じ事を 高島は言われていた

翌週 一人の老人が田処夫人と連れだって
8階のギャラリーに立ち寄り高島が呼ばれ、
行くと 老人は遥の絵を見ながら 他には無いかと尋ねていた
老人の後ろに 婦人は立ち絵を鑑賞している、
高島が近付くと 老人が高島に握手を求め
手を合わせていると 家内がお世話に成ったと言い
お礼がしたいから 食事に来てくれと言われ

「 大した事で 無いですから 」

高島が謝辞を続け 山辺が高島に行きなさいと声を掛けられ承諾した、
次週 高島の休みの前に ご自宅を訪問すると約束をすると
山辺に 遥の他の絵も見たいと やはり自宅に
何枚か持ってくるよう言われ 山辺と同伴で
伺う 約束を交わした

約束の日 山辺は4枚の絵を抱え 田処邸を訊ねた
広いリビングに通され 山辺が絵を広げる
主人が迷わず 二枚の絵を購入した

食事が始まり 山辺と主人が 絵画の話を始め
高島と夫人はただ聞いているだけで、
山辺が 時折夫人を見ている
 
夫人を盗み見る目の中に 
鈍い光を

高島は感じていた
/152ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ