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2000文字の官能空間にようこそ
第13章 チェンジ
「奥さん」
 村西克也は香坂瞳の胸に顔を埋めてそう言った。瞳のコロンの匂いと肌の匂いが村西の鼻孔を通る。
「ちょっと慌てないで」
 瞳は村西をそう言って窘めた。
「だってもう俺我慢できないです」
 村西は瞳のワンピースの背中のファスナーに手を伸ばした。
「優しくない男は最低よ」
「わかってます、でも、でも我慢できないんです。ほら」
 村西はそう言うと瞳の手を取って自分の股間に誘った。
「フフフ、もう硬いのね」
「部長のより硬いでしょ」
「ふふふ、どうかしら」
 三か月ほど前、村西は上司である香坂の提案に驚いた。そして迷って心が震えた。香坂は村西にこう言ったのだ「俺の女房とお前の女房、交換しないか?」と。
 村西は今でも覚えている。香坂に連れられて香坂の自宅に行ったときのことだ。香坂の妻瞳を見て、村西は体が熱くなった。美人で清楚で、話をすると瞳はとても優しい人だということがわかった。瞳は三十九の女にしては抜群のスタイルをしていた。それにもう一つ、胸が大きかった。
 それ以来、村西は香坂の家に招かれることが楽しみで仕方なかった。行けばいつも瞳を想像の中で犯していた。たとえそれが上司である香坂の前でも遠慮などなかった。想像の中まで上司は追ってこない。そして村西は香坂から誘われたのだ。
 自分の妻を香坂に犯されるのは正直嫌だったが、村西は自分の欲望には勝てなかった。妻を説得するのもそう難しくはなかった。出世できる。この一言が妻を簡単に動かした。考えたくはないが、ひょっとしたら四十五の男に抱かれることを二十七になる自分の妻は望んでいるのかもしれない。とにかく村西は欲望と動揺に激しく揺れていた。
 交換条件というわけではないが、交わる場所はお互いの家の寝室に限るという決まりがある。これもまた村西を刺激した。上司の跡が残るベッドで上司の妻を犯る。会社では頭の上がらない上司だが、ベッドの上では上司と対等になれる。村西は香坂の極上の所有物を頂けるのだ。
 ゴムは無し、もちろん発射は瞳の膣中。瞳には子供はいない。どうしていないのかなんて訊ねることなどしないが、瞳のまんこに中出しすることで瞳が妊娠するのではないかと村西は密かに期待しているのだ。もちろん香坂も村西の妻の中で果てる。だから村西の妻も香坂の子を妊娠する可能性はあるのだ。神のみぞ知る。そうなったらそうなったで……。
 
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