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2000文字の官能空間にようこそ
第14章 ミッションインポッシブル
「グッドモーニング、中一リーダーの吉岡君」
「何がグッドモーニングだよ、今放課後だよ。それに三年だったらグッドモーニングくらい英語で書けよ。ていうか何で手紙なんだよ、きもいよ」
 吉岡和樹は封筒の中から手紙を出し、それを読みながらぼやいた。吉岡の周りには同じ野球部の一年生部員八人がいる。
「さて、今回君たちの使命だが」
「使命じゃなくて命令だろ」
 手紙を覗き込んでいた加藤がそう言った。加藤は吉岡の女房役のキャッチャー。
「伝統あるわが○○中学野球部を変態エロあほ集団と罵っているにっくき女子軟式テニス部への報復攻撃についてである」
「野球部が変態エロあほ集団て事実じゃん。それこそあんたら三年が作り上げた伝統じゃん」
 そう言ったのはショートストップの野村だ。
「君たちも知って通り、この組織は相当手ごわい。いやものすごく手ごわい、いやいやめっちゃ手ごわい」
「組織ってどういう意味だよ。女子テニス部はいつから怪しげな団体になったんだよ。そもそも女子テニス部は県大会優勝。こっちは地区予選一回戦負け常連の野球部じゃん。レベルが違うんだよ」
 ファーストの本田が絶望して言った。
「諸君、見事に任務を遂行し成功を収め、共に歓喜の歌を歌おうではないか」
「年末かよ」
 レフトを守る関根がつっこむ。
「本年度四月に出来上がったシャワールームは、現在女子のみが使用できるという現代社会では考えらないような差別的な決まりで運営されている」
「まぁ確かにそこは腹がたつよな」
 ホットコーナーを守る田中は納得してそう言った。
「そしてそのシャワールームを女子軟式テニス部が独占的に使っているということは君たちも知っての通りだ」
「その通りだ」
 センターの田辺は相槌を打つ。
「わが中学は市立中学である。つまり校内の施設にはすべて税金が投入されて作られているということである」
「税金? きな臭いワードが入ってきたな」
 セカンドの北村がそう言った。
「税金は誰のために使われるのだ?」
「おっと、俺たちに問いかけか?」 
 とライトの石井が言う。
「税金は市民に等しく分配されるべきものであって、特定の組織だけが恩恵を受けるものではない。もちろん悪徳政治家の裏金になるなんて言語道断である」
「裏金!」
 きれいに九人全員の声がそろった。
「君たちはシャワールームを奪還するのだ」
「奪還!」

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