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2000文字の官能空間にようこそ
第14章 ミッションインポッシブル
「そしてその際、更衣室に忘れられているかもしれない女子部員の下着類などあれば戦利品として必ず持ち帰るように」
「下着!」
 下着という単語に反応する九人。
「例によって吉岡君、もしくは吉岡君の一味が捕らえられ、無残に女子テニス部員らにつるし上げられても当局は一切関知しない。なお、この手紙は自動的には消去されない。証拠として残らないよう燃えるごみの日に必ず捨てておくように。成功を祈る」
「一味って俺たちいつから盗賊団になったんだ」
 吉岡は手紙を地面に置きうなだれた。そして今や九人の指揮官と化した手紙を中心にして一年生部員は輪になった。
「吉岡、どうする?」
 加藤が吉岡にそう訊ねた。
「俺に訊くなよ」
「だって吉岡、キャプテンじゃん」
 関根が吉岡にそう言った。
「キャプテンなんかじゃないよ。俺は単なる一年のリーダーだ」
「だったら次期キャプテンだな」
 北村がそう言って吉岡の肩をたたいた。
「でもさ、俺……酒井瞳のことが気になるんだよね。可愛いじゃん」
 野村に八人の視線が集まった。
「酒井瞳……俺のタイプなんだよね」
 八人の視線が今度は田中に向かう。
「酒井瞳……まじ可愛いよな」
 石井がそう言う。
「決まりだな」
 そう言って吉岡が八人を見回す。
「何が?」
 加藤の質問。
「やるんだよ。シャワールームを奪還するんだ。あそこで酒井は裸になるんだぞ。裸って全裸だからな。つまりブラもパンツも穿いていないんだ」
 吉岡は力を込めてそう言った。
「酒井のおまんこもう毛が生えているかな?」
 本田はそう言って酒井の全裸姿を想像した。
「止めろよ本田、酒井はうんこなんかしないよ」
「俺は酒井のまんこのことを言ってんだよ、間違うなよ野村」
「酒井ってさ、いい匂いがするよな」
 田辺がそう言う。
「そうそう、すれ違う時に感じるんだよね。あれアイドルの匂いだよ」
 関根がそう続けた。
「もう俺たちは後には戻れない。酒井の残り香が漂うシャワールームの奪還だ!」
 リーダの吉岡が決意した。
「よっしゃー!」
 八人がそれに答える。
「吉岡、残り香って何だよ」
 野村が吉岡に向かってそう訊ねた。
「どうでもいいよそんなこと。今は団結のときだ!」
 九人が作る輪がだんだん小さくなり吉岡を中心とした円陣になった。
 しかし彼らの周りにも大きな円が作られていた。女子テニス部の輪が。

 
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