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2000文字の官能空間にようこそ
第17章 卒アル
「俺さ、平田が好きだったんだよね」
野村が小学校の卒業アルバムを開いてそう言った。
「平田って誰?」
齋藤がアルバムを覗き込む。
「この子だよ」
野村が卒業アルバムに載っている女の子の写真を指さした。
「なんとなく覚えてるよ。甘ったるい声の子だろ」
齋藤が野村の指先の写真を見た。
「ところで齋藤は誰が好きだったんだ?」
「俺は三組の江村が好きだった」
齋藤はアルバムのページを繰って江村を指さした。
「ああ、この女か。確かに美人だと思うけど生意気だって噂があったからな」
「生意気だったよ」
「どうして知ってるんだ?」
「同じ町内だったからな」
「なるほど」
「でも今卒業アルバムを見ても江村は可愛いだろ」
確かに齋藤は江村を可愛いと思っていたが、江村に恋心を抱いたことは一度もない。齋藤が好きだった女は同じクラスだった高田悦子。
「ところで学級委員長だった高田悦子、旦那さん医者なんだって」
「そうなのか」
齋藤はそう言ってとぼけたが、悦子が医者と結婚したことは知っていた。
齋藤には秘密がある。それは悦子の秘密でもあった。
小学六年のとき、文化祭の打ち合わせで齋藤を含めた五人が悦子の家に行った。悦子の家は学校から近かった。そして旧家で大きな家だった。だからクラスメート五人が集まっても余裕があった。
その日齋藤と悦子はキスをした。悦子が齋藤を小さな部屋に誘って抱き合ったのだ。薄暗くてひんやりとした部屋だったということを齋藤はまだ覚えている。
その日から齋藤と悦子は、毎日悦子の家のあの部屋でキスをした。悦子の家には祖母がいたが、大きな家のせいで齋藤が悦子の祖母に会うことはなかった。
ある日、斎藤が悦子に家に行き、いつもの部屋に入ると布団が敷いてあった。悦子は齋藤の耳元でこう言った。
「結婚ごっこしようよ」
「結婚ごっこ?」
齋藤にはその意味がわからなかった。
「二人裸になってこの布団の中に入るの、いいでしょ?」
「いいけど」
裸になるのは恥ずかしかったが、もう後には戻れないと齋藤は思った。悦子が最初に脱ぎ始めた。齋藤も悦子に続く。
齋藤と悦子は上半身裸になった。小さな乳輪に囲まれた干しブドウのような高田の乳首に齋藤の目は吸い寄せられた。
「エッチ」
「……」
齋藤は言い返すことができない。
高田がスカートを脱ぐ、そして齋藤もズボンを脱いだ。
野村が小学校の卒業アルバムを開いてそう言った。
「平田って誰?」
齋藤がアルバムを覗き込む。
「この子だよ」
野村が卒業アルバムに載っている女の子の写真を指さした。
「なんとなく覚えてるよ。甘ったるい声の子だろ」
齋藤が野村の指先の写真を見た。
「ところで齋藤は誰が好きだったんだ?」
「俺は三組の江村が好きだった」
齋藤はアルバムのページを繰って江村を指さした。
「ああ、この女か。確かに美人だと思うけど生意気だって噂があったからな」
「生意気だったよ」
「どうして知ってるんだ?」
「同じ町内だったからな」
「なるほど」
「でも今卒業アルバムを見ても江村は可愛いだろ」
確かに齋藤は江村を可愛いと思っていたが、江村に恋心を抱いたことは一度もない。齋藤が好きだった女は同じクラスだった高田悦子。
「ところで学級委員長だった高田悦子、旦那さん医者なんだって」
「そうなのか」
齋藤はそう言ってとぼけたが、悦子が医者と結婚したことは知っていた。
齋藤には秘密がある。それは悦子の秘密でもあった。
小学六年のとき、文化祭の打ち合わせで齋藤を含めた五人が悦子の家に行った。悦子の家は学校から近かった。そして旧家で大きな家だった。だからクラスメート五人が集まっても余裕があった。
その日齋藤と悦子はキスをした。悦子が齋藤を小さな部屋に誘って抱き合ったのだ。薄暗くてひんやりとした部屋だったということを齋藤はまだ覚えている。
その日から齋藤と悦子は、毎日悦子の家のあの部屋でキスをした。悦子の家には祖母がいたが、大きな家のせいで齋藤が悦子の祖母に会うことはなかった。
ある日、斎藤が悦子に家に行き、いつもの部屋に入ると布団が敷いてあった。悦子は齋藤の耳元でこう言った。
「結婚ごっこしようよ」
「結婚ごっこ?」
齋藤にはその意味がわからなかった。
「二人裸になってこの布団の中に入るの、いいでしょ?」
「いいけど」
裸になるのは恥ずかしかったが、もう後には戻れないと齋藤は思った。悦子が最初に脱ぎ始めた。齋藤も悦子に続く。
齋藤と悦子は上半身裸になった。小さな乳輪に囲まれた干しブドウのような高田の乳首に齋藤の目は吸い寄せられた。
「エッチ」
「……」
齋藤は言い返すことができない。
高田がスカートを脱ぐ、そして齋藤もズボンを脱いだ。