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2000文字の官能空間にようこそ
第19章 理想の女
 尚子がバスタオルを体に巻いてベッドの枕元にやってきた。ベッドで仰向けになっていた全裸の栄田は、手を組みそこに頭を乗せて尚子を眺めていた。栄田は尚子の頭の先から腰の辺りまで何度も舐めるようにして見た。
「常務さん、私恥ずかしい」
「ふん」 
 栄田と尚子の付き合いは今始まったわけではない。栄田と尚子の体の関係は三か月ほど前に始まった。
 五十六の常務の栄田には妻がいて、三十五の尚子にも夫がいる。二人は不倫の関係だ。
「常務さん、私スタイルよくないから」
「尚子の体は絶品だ」
「ありがとうございます」
 尚子の言葉にも栄田の言葉にも嘘はない。尚子の体は、お世辞を交えて言えばむっちりしている。が、正確に言えばぽっちゃりとした体形だ。つまり太り気味の体型。
 栄田の好みは、このぽっちゃりとした体形の女だ。
 栄田は尚子が工場で働き始めたときから、尚子は栄田の目に留まった。働く尚子を見ながら栄田は卑猥な妄想をしていた。
「おい、バスタオルを取れ」
「はい」
 尚子は栄田の命令に従う。
 バスタオルを取ると尚子の不摂生の塊のような体が現れた。乳房は垂れさがり、相撲取りのような腹が、尚子の陰部に生えている薄い陰毛を隠している。
 栄田はベッドから出て、尚子の前に立った。栄田と尚子が向き合う。
「いつものやつだ」
「はい」
 身長が百七十二㎝の栄田の乳首は、ちょうど尚子の口の辺りになる。尚子は栄田の乳首を口に含むと舐め始めた。それを合図に栄田は尚子の両方の乳首を弄り始める。
 乳首から伝わる快感と、コリコリした尚子の乳首のせいで栄田は恍惚の表情を天井に向けた。栄田は尚子の垂れ乳を揉み始めた。すると尚子の手が栄田の肉棒を掴んだ。掴むと同時に栄田の肉棒をしごく。
「旦那のちんぽと俺のちんぽ、どっちがいい?」
「……」
 尚子は栄田の乳首を口に含んだまま、悪戯っぽい目で栄田を見上げた。
「おい、どっちなんだ?」
 三か月間変わらない栄田の尚子に対する質問。
「……」
 肉棒をしごく尚子の手に力が入った。栄田はそれで満足した。
 尚子の亭主も尚子と同じ工場で働いている。もちろん、栄田は尚子の夫のこともよく知っている。栄田は尚子の夫の顔を想いうかべ、勝ち誇った顔をその顔に向かって投げた。
 お前の女房を頂いているぜ。美味しく頂くからありがたく思えよ。栄田は頭の中の尚子の夫にそう言った。
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