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”She”
第2章 恋の成就。梨花さんとのセックス。

その日の夜、梨花さんの昇任祝いが開かれた。
幹事は、飲み会が大好きだと言う大ベテランのパートさん。
他にも梨花さんと同じシフトに入るメンバーが二十人ほど集まった。
個室の座敷でわいわい飲んだ。
縦長のテーブルの一番奥、お誕生日席に梨花さんは座っていて、焼酎を飲んでいる。
甘いカクテルを一二杯飲んで真っ赤になってしまう梨花さんを想像していたから、いくら飲んでも顔色一つ変わらないのには驚いた。
酒が回ってお祝いの雰囲気から一転、単なる酒盛りに雰囲気が転じた頃。酔っぱらったメンバーは思い思いの座席に移って数人のグループになって飲みはじめた。
座席を追いやられるうちに梨花さんの隣になった僕は、向かい側に座ったキッチンリーダーの先輩男性と梨花さんと三人でしゃべった。
ふと気が付くと、あぐらをかいて座る僕の膝上に置いた手の指先に、温かく柔らかい何かが触れた。
梨花さんの指先だ、と直感した。
彼女を見ると、彼女はちらっと僕に目を向けた後、すぐに先輩に向き直ってうんうんと頷く。
テーブルの下では僕の手に、梨花さんの手がひたとふれている。
心臓がバクバクする。
僕は細い指に自分の指を絡め合わせた。
指をなぞったり、指の股をくすぐるように撫でてくる。
梨花さん、やめてくれ、そんな意地悪は・・。
いや、やめないで。もっと触っていて・・。
その指の動きがとてもエロティックで、僕の体は反応してしまう。梨花さんはそんな僕をよそに明るい笑顔で先輩と会話を弾ませている。
そのギャップに僕の下半身は異様な興奮状態になった。
耐えきれなくなって、トイレに立ち上がる。
「ちょっとトイレ行ってきます」
先輩と梨花さんは、あ、うん、と頷いて会話に戻った。
話題はお互いの子供たちのことになっていたから、先輩は、まだ学生の僕が気を使って席を離れたのだと思っただろう。
でも本当はそうじゃない。ひっそりと梨花さんの愛撫を受けて勃起してしまった自分を落ち着かせたい一心だった。
トイレで荒ぶる体をなだめ、手と顔を洗って個室を出た。
「文哉くん、もうここで解散ね。副店長ができあがっちゃったから」
幹事をやってくれたベテランのパートのおばさんがレジに立って、僕に言った。
「幹事、ありがとうございました。楽しかったです」
「よかったよかった」
パートさんはうなずいて、レシートを財布にしまい込む。
幹事は、飲み会が大好きだと言う大ベテランのパートさん。
他にも梨花さんと同じシフトに入るメンバーが二十人ほど集まった。
個室の座敷でわいわい飲んだ。
縦長のテーブルの一番奥、お誕生日席に梨花さんは座っていて、焼酎を飲んでいる。
甘いカクテルを一二杯飲んで真っ赤になってしまう梨花さんを想像していたから、いくら飲んでも顔色一つ変わらないのには驚いた。
酒が回ってお祝いの雰囲気から一転、単なる酒盛りに雰囲気が転じた頃。酔っぱらったメンバーは思い思いの座席に移って数人のグループになって飲みはじめた。
座席を追いやられるうちに梨花さんの隣になった僕は、向かい側に座ったキッチンリーダーの先輩男性と梨花さんと三人でしゃべった。
ふと気が付くと、あぐらをかいて座る僕の膝上に置いた手の指先に、温かく柔らかい何かが触れた。
梨花さんの指先だ、と直感した。
彼女を見ると、彼女はちらっと僕に目を向けた後、すぐに先輩に向き直ってうんうんと頷く。
テーブルの下では僕の手に、梨花さんの手がひたとふれている。
心臓がバクバクする。
僕は細い指に自分の指を絡め合わせた。
指をなぞったり、指の股をくすぐるように撫でてくる。
梨花さん、やめてくれ、そんな意地悪は・・。
いや、やめないで。もっと触っていて・・。
その指の動きがとてもエロティックで、僕の体は反応してしまう。梨花さんはそんな僕をよそに明るい笑顔で先輩と会話を弾ませている。
そのギャップに僕の下半身は異様な興奮状態になった。
耐えきれなくなって、トイレに立ち上がる。
「ちょっとトイレ行ってきます」
先輩と梨花さんは、あ、うん、と頷いて会話に戻った。
話題はお互いの子供たちのことになっていたから、先輩は、まだ学生の僕が気を使って席を離れたのだと思っただろう。
でも本当はそうじゃない。ひっそりと梨花さんの愛撫を受けて勃起してしまった自分を落ち着かせたい一心だった。
トイレで荒ぶる体をなだめ、手と顔を洗って個室を出た。
「文哉くん、もうここで解散ね。副店長ができあがっちゃったから」
幹事をやってくれたベテランのパートのおばさんがレジに立って、僕に言った。
「幹事、ありがとうございました。楽しかったです」
「よかったよかった」
パートさんはうなずいて、レシートを財布にしまい込む。

