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”She”
第2章 恋の成就。梨花さんとのセックス。
ヴィーナスの丘を滑り降り、やわらかな陰毛をかすめ、花芽に触れる。
「んくっ」
体をヒクンと跳ねさせた梨花さんの顔を見れば、指を噛んで目を伏せている。

「梨花さん、声、きかせて?」
耳に唇を当てて囁くと、梨花さんの頬がかっと赤くなった。

やわらかいタッチで、花芽の付け根をくるくるなぞる。
梨花さんの呼吸が、だんだん速くなる。

はあっ、はあっ。
肩で息をする梨花さんの唇を塞ぎ、ちゅくちゅくと音を立てて味わいながら、三本の指先で花芽を押しつぶすようにぐにぐにと揉む。

「むうううっ」

梨花さんの鼻孔から漏れる息が熱い。

僕は梨花さんの片足をぐっと押し上げてその秘所を見下ろした。

円を描いてくにくにと花芽を撫でるうちに、その下の小陰唇がふっくらとしてくる。

愛液にまみれてつやつやに光るそのふくらみは、何か別のかよわい生き物のように熱を帯びてひくついている。

裂け目から、さらに濃いピンク色をした膣口が見え隠れしている。まるで、中に欲しいと言っているみたいだ。

中指をぬかるみに挿し入れる。

「ああっ」

細い声で鳴く梨花さんの額にキスしながら、引き抜いて、次は中指と人差し指の二本、粘液に招かれるように滑り入れる。

「んっあっ!」

何回か抜き差しを繰り返す。

梨花さんのなかは熱く、どろどろに溶けたみたいな感触にもかかわらず、僕の指に吸い付くように締め付ける。
押し入れればぎゅうっと呑み込まれ、ひきぬこうとすれば襞がうごめいて引き留める。

第一関節までうずめたところで、梨花さんがぐっと僕の二の腕につかまった。

「ここがいいの?」

指先に、ふわりとふくらんだ場所が触れる。大きさは五百円玉くらいの場所だ。そこだけが異様に弾力を帯びて、ズキズキ脈打っているのに気づいた。

指をかぎ状に曲げて、その場所を指先で撫で続ける。

弾力を帯びた場所が徐々に腫れぼったくなった。

梨花さんは僕の方にしがみついて両足を広げ、恍惚の表情を浮かべて天を仰いでいる。

梨花さんの中はどんどんきつくなって、行き来する僕の二本の指は、肉壺が締め付ける力で押し出されてしまいそうなほどだ。

梨花さんが興奮しているのが、その体の反応で分かる。

僕の指が立てる水音がだんだん激しくなった。

「でちゃうぅ・・」

梨花さんが薄目を空けて口を半開きにして声を漏らす。
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