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濡。
第8章 痴漢電車
その女を見つけたのは半年前ぐらいだった。

その女は、いつも朝の通勤ラッシュ時に
必ず電車の隅っこの吊革を持って立っていた。


いつも挑発的な格好をしていた女は
痴漢にとったら絶好の獲物だった。


だから毎回、電車に乗っているその女の近くには
痴漢がうじゃうじゃ湧いていた。

でも、いざきわどい所を触られそうになれば
痴漢の手を握り、強い睨みで牽制しては電車から降ろしていた。


「痴漢してましたよね?」

今日の朝も、おそらく50代ぐらいの男が
女と一緒に電車を降りていった。


あんな気の強そうな女…
ぜひとも触ってみたい…睨みつける女をイかせた後の悶絶した表情を
見てみたい。


そう感じた俺に
チャンスがやってきたのは1ヶ月後のこと

おそらく、獲物情報でも回っているのか
その女に近づく男が減っていた時


たまたま、通勤ラッシュに乗り込むと
目の前にその女がいた。

オフショルダーのミニのワンピース
身長が高い俺には、上から簡単に覗くことができて
隙間からみえる綺麗な谷間の美乳が
たまらなく…すぐにでも触りたいと感じた。


女は、電車のカーブに合わせて
何回も俺に寄りかかってきては挑発してくる。

柔らかいお尻が当たるたびに何度も触りたくなった。


まずは1駅分様子見…
この駅を過ぎれば20分はそのまま電車内に閉じ込められる。


<白崎駅 まもなく出発致します。駆け込み乗車はお辞めください>

扉が閉まり、電車が動き出した…
チャンスがやってきたのだ。

カーブに合わせて、柔らかいお尻をぶつけてきた女を後ろから
試しに抱きついてみる。

「…えっ?な、なにを?」

「揺れますよね。支えますよ」

こんなんで素直に抱きつかせてくれる女ではないことは知っていた。
簡単に女は俺の腕からするりと抜けてしまう。
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