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濡。
第11章 裏口入学
もう私が入ることはできないけれど
娘をどうしても入学させたかった。


私が叶えられない夢を娘に叶えてほしかったから


「恐れ入りますが、要件をおっしゃって頂けますか?」

「母の直感で…今の娘の学力では、こちらへの入学は叶わないと思うんです」

「え?」


言葉の選び方を考えつつ
あまり目立ってはいえない裏口入学の件を理事長に話してみた。


「お母さんの言いたいことがわかりません」


理事長は、私がなにを言いたいのか…
おそらく見透かしていた。


「娘をこちらに入学させて頂きませんか?」


私は理事長の隣に座って、腕を絡ませてみた。


「私の身体をどのようにして頂いても構いません。娘をこちらに入学させたいんです」

「ほお」

理事長は
大胆に私の身体を抱きしめてきた。


「どのようになっても大丈夫だと。ならこの場で脱いでください」


自分から申し出たこと…
黙ったまま、私は着ていた衣類を脱いでいく。


「ゆっくり脱いでください。簡単に脱がれては流れ作業みたいじゃないですか」


理事長はニヤつきながら
私の身体を凝視してくる。

下着以外を全て脱ぎ終えた後、
理事長は、私の身体を中心に捉えたまま周りをぐるぐると周り始めた。


「娘さんが15歳…その、お母様が34歳。お若いうちに妊娠されたんですねえ」


今度は正面で止まり…上から下に向かって
なぞるように身体をみつめてくる。


「…あ、あんまり見ないでください」


「そういった発言は後に響きますよ」


「す…すみません」
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