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官能能力者 あおい
第29章 えっちな合宿:彼女のシジョウ
「2つあるんだけどね。実は、本来のシナリオで私に用意されていた動機は、自分に想いを寄せてくれていた佐々木をとられたことに対する嫉妬、とかだったんだけど。それ、ちょっとまっぴらゴメンだったから。私が佐々木を好きとか、佐々木をとられたことで嫉妬するとか、フィクションでもそういうの受け入れ難かったからっていうのが一つ。」
そして、と続ける。
「もう一つは、あおいちゃんが羨ましかったから」
ん?なんだか話が妙な方向に・・・。
「だって、あおいちゃん、いっつも柏木にすきすきオーラ全開で、眩しいったらありゃしない。それって、私にはできないこと。それですっごく、嫉妬しちゃった。そっちのほうが、私にピッタリくるのよ。だから・・・」
結城さんが私の胸にピストル型にした指を突きつける。
「バン!・・・殺しちゃった。
後は、あおいちゃんの言う通り。あの人に考えてほしかったのよね。なんで、結城は高島を殺したのか?どういう気持だったのか?って。
もう、私達、一緒にこうして合宿できるの最後なんだよ・・・。」
手すりに肘をかけ、頭を乗せた結城さんの目にキラッと光るものが見えた気がした。
そう、結城さんは柊さんのことが大好きなのだ。
合宿の最初の日からそうだった。何かというと柊さんに食ってかかっている様子も、どこか楽しそうだった。
そして、ワイダニットを持ち出した際、柊さんが答えられない様子を見たとき、先生が話を切り上げたとき、とても寂しそうな顔をしていた。
「こんなことなら、告白しちゃえばよかったな。でも、私、そういうキャラじゃないし。柊くんにも男みたいだって言われてばかり。
あおいちゃんみたいに可愛らしい顔だったら、ちょっとは違ったかな」
ふるふるふる。またしても頭を振る。
そして、と続ける。
「もう一つは、あおいちゃんが羨ましかったから」
ん?なんだか話が妙な方向に・・・。
「だって、あおいちゃん、いっつも柏木にすきすきオーラ全開で、眩しいったらありゃしない。それって、私にはできないこと。それですっごく、嫉妬しちゃった。そっちのほうが、私にピッタリくるのよ。だから・・・」
結城さんが私の胸にピストル型にした指を突きつける。
「バン!・・・殺しちゃった。
後は、あおいちゃんの言う通り。あの人に考えてほしかったのよね。なんで、結城は高島を殺したのか?どういう気持だったのか?って。
もう、私達、一緒にこうして合宿できるの最後なんだよ・・・。」
手すりに肘をかけ、頭を乗せた結城さんの目にキラッと光るものが見えた気がした。
そう、結城さんは柊さんのことが大好きなのだ。
合宿の最初の日からそうだった。何かというと柊さんに食ってかかっている様子も、どこか楽しそうだった。
そして、ワイダニットを持ち出した際、柊さんが答えられない様子を見たとき、先生が話を切り上げたとき、とても寂しそうな顔をしていた。
「こんなことなら、告白しちゃえばよかったな。でも、私、そういうキャラじゃないし。柊くんにも男みたいだって言われてばかり。
あおいちゃんみたいに可愛らしい顔だったら、ちょっとは違ったかな」
ふるふるふる。またしても頭を振る。