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官能能力者 あおい
第32章 どきどき♡おうちデート:がんばれ♪乙女回路
全然いやじゃない、っていうのは本当。でも、早く帰らないと、私の乙女回路が正常な機能を保てるのかがものすごく心配だ。

まあ、なんとかなるだろう・・・。

本でも読んでと言っていたので、私は委員長の部屋の本棚を見てみる。
主に、下の方に数学や物理の厚手の参考書や、「熱力学」だの「有機化学」だの、何やらあまり馴染みのないタイトルの書籍が並んでいる。図鑑も数冊ある。中段にはその他の教科の参考書や辞書の類がある。上の方の2段は文庫版の小説が前後2段で詰め込まれている。
タイトルを見ると、やはりミステリ系が好きなようだ。
まあ、当然といえば当然だが、あかつき文庫のような類の本は少なくとも私の見えるところにはない。

まあ、そうだよね。

下手に小説を抜き出して、二段目に「それ」が入っていたら超気まずいので、下の方の本を見てみることにする。

うーん・・・「量子力学」?コレそもそもなんて読むんだ?
りょうこ、りきがく?

なんでこの人は学校で習ってもいないようなこんな学問の本をたくさん持っているのだろう?なんか、すごいなあ。

何気なく一冊取り出してみる。
みるのだが、みっちり詰まっているせいか、本棚から取り出すことがなかなかできない。

えい!この!とりゃ!

少し引き出せた本をやや無理やり引っこ抜く。
すると、一冊だけではなく、3冊くらいの本がつられて引き出され、ばさりと落ちてしまった。

あ!ごめんなさい。慌てて戻そうとする。

「!?」

私の視線はぽっかりと空いた本4冊分の隙間に釘付けになる。
その背後に並んでいたのは・・・

『家庭教師 優子の痴態:教え子に犯されて』
『満淫痴漢電車 貫かれる秘芯』
『女子大生 性感マッサージ』

などなど・・・。ああ・・『性・女神降臨』まである・・・。

あわわわ・・・。
見てはいけないものを見てしまった。
早く戻さねば。

本を戻しかけたところで、

「あおいちゃん、お待たせ」

ガチャっと扉を開けて、委員長が入ってくる。
委員長の目が、本棚の惨状と、私を追う。

ビシッ

空間が音を立てて凍る瞬間を、私は生まれて初めて体験した。
沈黙。主観的には5分くらい。でも、実際は多分10秒くらい。
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