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官能能力者 あおい
第32章 どきどき♡おうちデート:がんばれ♪乙女回路
☆☆☆
「あおいちゃん・・・、あおいちゃん・・・」

どこかで私を呼ぶ声がする。
なんだか、身体がふわふわ浮いているような感じだ。
あったかくて、どこまでも安心で、まるで、ぬるま湯のプールにたゆたっているような・・・

「あおいちゃん・・・」

うるさいな・・・。もっと、こうしていたいの。
今、私、すごい幸せで・・・ずっと、こうしていたいのよ・・・静かにして・・・

「あおいちゃん・・・」

そうだ、どこにいるんだっけ?
私、何をしていたの?

次第に意識が温かい闇の底から浮かび上がってくる。
素肌にシーツがかけられているような感触、
私はなにかにギュッとしがみついている、
そこに感じる、誰かの肌のぬくもり

「あおいちゃん・・・」

ああ・・・委員長・・・?
委員長!?

やっと目が開けられる。
身体が重たい、幸せな気だるさ。

気がつくと、私は、全裸で、委員長にしがみついていた。
ここは、委員長の部屋のベッド。
委員長も、ほぼ裸だ。

え?なんで?
どうして?

混乱した記憶が急速に蘇ってくる。
ああ、そうだ、私、我慢できなくなって、委員長に抱きついて、委員長が、私のアレを舐めてくれて、それで幸せいっぱいになって、それでそれで、私も委員長のを口で・・・
その後は・・・?あれ?そのあと?

「あれ・・・?私どうしちゃったの?」

恐る恐る委員長の顔を見上げる。
委員長はいつものように優しく笑っている。そして、私の頭をそっと撫でてくれる。
それは私をとてもとても幸せな気持ちにさせる。

「あおいちゃん・・・気絶しちゃったみたい。実は、僕も気持ち良すぎて、そのまま寝ちゃったみたいで、つい今しがた目が覚めたんだ・・・。」

ちらっと時計を見ると、時間は午後5時を回っていた。
私の視線に気づいたのか、委員長が、

「もうすぐ、家族が帰ってきちゃうんだ・・・その・・・」

すごく申し訳無さそうにする。
いいの・・いいのよ。
私はそっと起き上がると、委員長をぎゅっと抱きしめる。
肌と肌が触れ合うのが本当に心地よい。

「いいの・・・。大丈夫・・・すごく・・・よかった・・・」

そして、そっと口づけ。

ああ・・・口ではそう言ったけど、このままバイバイだなんて、すごく名残惜しい。
でも、帰らなきゃ。
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