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官能能力者 あおい
第38章 間章:それぞれの文化祭①がんばれ美結ちゃん
幸いなことに、私が組んでいるシフトのメンバーがすぐに集まってきてくれたので、大きなトラブルがなくて済む。あちこちチェックをし、足りないものがないかをさり気なく確認した。
男女逆転カフェはなんだかんだ流行っていて、結構忙しい。
途中、何度か他校の生徒と思しき人から一緒に写真をと言われたのには辟易した。
なんとか笑顔は保てたものの、この格好が誰かのスマホに保存されていると思うと、ちょっと抵抗がある。
そんなわけであっという間にシフト時間が過ぎる。はあ、やれやれ・・・やっとこれを脱げる・・・。
私はそそくさと更衣室を目指す。階段にさしかかったところで、突然、他校の制服を着た女子が飛び出してきて、私の肩にぶつかって、そのまま私が来た方向に走り去る。
「痛った!」
倒れはしなかったが、結構強くぶつかり肩が痛かった。
何だよ・・・もう・・・。
その女の姿を追って、後ろを振り返って見ていると、今度は背後から、どんと突き飛ばされるように押される。
さすがに今度こそつんのめるように倒れる。突き飛ばしてきたのは今度は男だ。雰囲気的にさっき走り去っていった女子と同じ学校のようだ。
そいつは、一瞬私をおいて走っていこうとしたが、悪いと思ったのか立ち止まり、手を貸してくれる。
「すまん・・・大丈夫か?」
何かひどく慌てた様子だ。そのまま、窓にしがみつくようにして外を見る
「あああ・・・帰っちまった・・・」
どうやら校門を見ていたようだ。そこを今しがた通り過ぎた女が走り去っていくのが見えたのだろう。男はそのまま崩れ落ちるように膝をつき、ついでに、ため息もついた。
「あああ・・・なんでかなあ・・・・」
男があまりにもがっくりと肩を落としていたのでつい声をかけてしまった。
「お前こそ大丈夫か?」
男女逆転カフェはなんだかんだ流行っていて、結構忙しい。
途中、何度か他校の生徒と思しき人から一緒に写真をと言われたのには辟易した。
なんとか笑顔は保てたものの、この格好が誰かのスマホに保存されていると思うと、ちょっと抵抗がある。
そんなわけであっという間にシフト時間が過ぎる。はあ、やれやれ・・・やっとこれを脱げる・・・。
私はそそくさと更衣室を目指す。階段にさしかかったところで、突然、他校の制服を着た女子が飛び出してきて、私の肩にぶつかって、そのまま私が来た方向に走り去る。
「痛った!」
倒れはしなかったが、結構強くぶつかり肩が痛かった。
何だよ・・・もう・・・。
その女の姿を追って、後ろを振り返って見ていると、今度は背後から、どんと突き飛ばされるように押される。
さすがに今度こそつんのめるように倒れる。突き飛ばしてきたのは今度は男だ。雰囲気的にさっき走り去っていった女子と同じ学校のようだ。
そいつは、一瞬私をおいて走っていこうとしたが、悪いと思ったのか立ち止まり、手を貸してくれる。
「すまん・・・大丈夫か?」
何かひどく慌てた様子だ。そのまま、窓にしがみつくようにして外を見る
「あああ・・・帰っちまった・・・」
どうやら校門を見ていたようだ。そこを今しがた通り過ぎた女が走り去っていくのが見えたのだろう。男はそのまま崩れ落ちるように膝をつき、ついでに、ため息もついた。
「あああ・・・なんでかなあ・・・・」
男があまりにもがっくりと肩を落としていたのでつい声をかけてしまった。
「お前こそ大丈夫か?」