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官能能力者 あおい
第40章 透子の嫉妬大作戦
文化祭一日目夜半。とあるメッセージアプリの記録。

私「透子さん!」
 透子「なに!?」

私「やってしまった・・・」
 透子「どうした、どうした」

私「バレた」
 透子「?」

私「委員長に・・・超能力・・・」
 透子「!!!」
 透子「そ・・・それで?」

私「委員長が・・・走って逃げたっきり・・・」
 透子(なんてこった、のスタンプ)
 透子「話せていない?」

私「委員長、顔真っ赤だった」
 透子「・・・」

私「どうしよう」
 透子(考え込むスタンプ)

私「もうだめかも」
 透子「元気だして!」

私「委員長が口聞いてくれなかったら・・・」
 透子(なんとかなるさのスタンプ)
 透子「明日の夜、うちおいでよ」
 透子「作戦考えよう」

私(Thank Youのスタンプ)
私「とうこさーん!!」
 透子(おーよしよし、のスタンプ)
 
☆☆☆
「こんなこと、相談できるの透子さんしかいなくて・・・」
ここは透子さんの家のリビング。
ズーンと落ち込んで尋ねてきた私を見て、透子さんは「まずは元気つけよ?」とご飯を食べさせてくれた。
今日は和食だった。食後に出された温かいお茶がとても心に染みる。

お茶を飲みながら、私は文化祭での出来事をぽつりぽつりと話した。

男女逆転カフェのこと、
その後、エッチな視線に晒されて気を失ってしまったこと、
(これはもちろん詳細は省いた)
気がついたときに、つい口を滑らせた言葉をきっかけに、委員長にバレたと思いこんでしまい・・・

「結局自分でバラしてしまった・・・と」
「はい・・・」
私はうつむいたまま、こくんと頷く。

「委員長・・・自分がこれまでに考えていたことが全部私に伝わっていた、と思ったみたいで、顔を真っ赤にして、走ってっちゃって。慌てて追いかけたんだけど、見失っちゃって。
 今日も文化祭あったんだけど、委員長、露骨に私を避けてて、目も合わせてくれない」

言いながら、情けなくて、悲しくて、ぼろぼろと涙が出てきてしまった。

えぐっ、えぐっとしゃくりあげるように泣いてしまう。

「好きな人に自分の妄想知られていたとか・・・確かにきついなぁ」
透子さんが独り言のように言う。後に言葉が続くわけでもなく、二人の間にはお通夜のような沈黙が流れる。
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