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官能能力者 あおい
第40章 透子の嫉妬大作戦
☆☆☆
そして迎えた作戦当日。金曜日の夕刻。
何日か前から、さり気なく明日香に「あおいちゃんが知らない年上男性と歩いていた」という噂を流してもらっていた。委員長も当然その噂は聞いていたはずである。

そして、当日、私はわざと、「今日は駅前で知り合いと待ち合わせがある」と委員長に聞こえるように言い、そそくさと下校。
そのタイミングで、明日香も早めに下校し、透子さんと駅で合流。駅チカのデパート内の化粧室で最後のメイク調整をする。

私は駅前の待ち合わせスポットである時計台の前に17時に制服のまま、変装した透子さんを待つ・・・という手筈だ。ちなみに明日香は着替えをし、目立たない格好で時計台の近くに張り込んでいる。

時計台の前で待っていると、向こうからジャニーズ系よろしく男装をした透子さんが歩いてくる。事前に写真を見ていなければ絶対に透子さんだとわからない。明日香の腕前には正直、毎回驚かされる。

「よ!待った?」

口調まで変えている。ただ、声は女性のままなので、違和感はなはだしい。
苦笑いをしていると、
「そういうときは、『ううん、私もいま来たところ♡』っていうのが王道だぞ」

何が「だぞ」だ。
シークレットブーツを履いているので、身長が高くなった透子さんが腕を差し出す。

え?

「え?じゃないよ。ほら、腕組んでよ。デートだし」
ええええ!!
うーん・・・じゃあ・・。
私は恐る恐る透子さんの差し出された腕に自分の腕を絡ませる。
なんか、変な感じだ。

「ターゲットK、ミーティングポイントに接近しています」
突如、耳元で声がする。そう、私と明日香、透子さんは、スマホのメッセージアプリによるグループ通話をつなげっぱなしにしているのだ。三人ともワイヤレスイヤホンを片耳に装着し、互いに連絡を取り合っているのだ。

明日香・・・悪乗りし過ぎだよ。

「了解!明日香はそのまま尾行。これより、ミッションを開始する。」
透子さんが応える。スパイ映画かよ・・・。私はひっそり、嘆息した。

でも、本当に委員長来てくれたんだ・・・。
後ろを振り返って確認したい衝動に駆られるが、ここでそんなことしたら作戦が台無しになってしまう。がまんがまん・・・。
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