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官能能力者 あおい
第40章 透子の嫉妬大作戦
「でも、私、もっといやらしいこと、しちゃって・・・。
 柏木くんのせ・・・精液が残っていたから、それで・・・それで・・・その精液をアソコにつけて、部屋でオナニーして・・・す・・・すごく気持ちよくなって・・・。」
「そ・・・あ・・・」
委員長は絶句する。私はさらに自分のいやらしい性の遍歴を告白し続ける。
「合宿の時と、おうちでと、柏木くんのを口でしたときも、気絶しそうなくらい、自分も感じていた。私、いっぱいいっぱいあなたのことをいやらしい目で見ていて、いつもいつも、欲しい、欲しい、っておも・・・思っちゃってて・・・。」

驚いて目を見開いている委員長を見上げるようにする。

「もう・・・これで全部。何も隠していない・・・。
 柏木くんの心を勝手に覗いたのは本当にごめんなさい。
 でも、今話したことで、私の恥ずかしいこと、全部・・・なの。
 だから・・・。
 これで、おあいこ・・・にしてほしい」

恥ずかしさと、それを超える思いが交錯し、だんだん声が小さくなってきてしまう。

言い切って、うつむく私。

すっと、委員長が私の身体に手を回してくれる。
そのままギュッと抱きしめる。おずおずと私も委員長の身体に手を回す。

「ごめん・・・ごめん・・・あおいちゃんの、そんなこと言わせて・・・
 ぼ・・・僕が悪いのに」
私は頭を振る。
「悪くないよ・・・好きなんだもん。エッチしたいと思うの当たり前だよ
 私も、たくさん・・・」

見上げる視線が、委員長のそれと絡み合う。
どちらからともなく、唇が近づいていく。
ああ・・・温かい・・・なんて温かい、キス・・・。

「もっと、見てほしい。
 もう・・・どこにも行かないで・・・」
返事はなかった。ただただ。きつく、きつく、抱きしめられた。
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