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官能能力者 あおい
第42章 えっちな科学実験講座:あおい淫乱化計画
☆☆☆
あおいちゃんが電車から降りていく。学校から帰る時、あおいちゃんの家の方が、学校の最寄り駅に近いので、僕はいつも見送る方だった。

今日も例外ではない。

あおいちゃんがホームを降りて、手をふる。僕も振り返す。
その姿が、ホームから降りる階段の影に消えていき、電車が走り出す。

心臓の鼓動がまだ、収まらない。

ー最後の実験

僕は、もしやと思い、脳内物質の過剰放出ができるかを試したのだ。
興奮性の物質、性衝動を高めるテストステロンやドーパミンの放出。まさか、あんなになってしまうとは思っても見なかった。

え・・・エロかった・・・。
今思い出してもドキドしてしまうほどのエロさだった。

あおいちゃんが迫ってきて、途中でイメージが中断されたにも関わらず、全く衰えず、むしろさらに興奮の度合いを高めて襲ってきたところを見ると、スイッチのような働きのある操作をしてしまったのだろう。

最後、生でセックスをしようとしたときには、自分を抑えるのに必死だった。
本当は、そのまま挿れてしまいたかったが、こんな方法であおいちゃんと一つになるのはダメだ、と思った。

それで、苦肉の策。
超能力の力で、あおいちゃんを強制的にイかせることにしたのだ。

本当に、申し訳ないことをした。
一部始終をあおいちゃんが覚えていたら、今度こそ、僕は嫌われてしまっただろうが、幸運なことに全く覚えていない様子だった。ちょっとずるい気持ちが働いて、そのまま内緒にしておくことにしたのだ。

しかし、あのあおいちゃんの能力は危険だ。
例えて言えば、常にバックドアが開いているコンピューターみたいなものだ。ハッキングし放題。
見つめるだけで、五感はおろか、運動や脳内物質までコントロールされてしまう。
多分、そうできると知らないから、悪用されないだけで、秘密がバレたら、あおいちゃんはどんな人にも良いように操られてしまう危険性がある。

早く超能力を遮断する方法を発見する必要がある。

夕暮れに沈む街が車窓を流れていく。
その景色を見ながら、心に誓う。
僕が、あおいちゃんを守らなきゃ。

まあ、あんなことしておいて、なんだけど・・・。
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