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官能能力者 あおい
第44章 ブレインハッカー:謎の侵略者
とある部屋。男がひとり、デスクライトの下で一冊のノートをめくっていた。
「ふーん。こんなことってあるんだね・・・。」
興味深い、そう呟いた。
はじめは純粋な好奇心だった。だが、考えている内に違う思いも混ざってきた。もっと、黒々とした欲望だ。
どこまでできるかな・・・試してみたい。
うまくすれば、俺が生きられる世界が、増えるかもしれないじゃないか。
暗がりで男の眼は見えない。ただニヤリと笑う口元だけが闇に浮かぶようだった。