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官能能力者 あおい
第44章 ブレインハッカー:謎の侵略者
冬馬は「しばらくは気をつけた方がいい」と言ったが、正体がわからない以上気をつけようがないように思う。
「当面は、僕が登下校には付き添うし、学校での実験はやめよう。学校にいる間もできるだけ僕から離れないように」
冬馬と私は紙袋を常に持ち歩くようにした。視線を感じたら、素早く紙袋をかぶってその場から逃避する、ということだ。ものすごく怪しい行為だが、今のところ、この方法しか超能力の影響を抹消する方法がないのだからしょうがない。
正体不明、神出鬼没のこの相手を、冬馬は「ブレインハッカー」と名付けた。なんでも私の能力は脳がハッキングされやすい状態になっているようなものだから、ということに由来するらしい。
「あおいちゃんの能力は、たぶんあおいちゃんが思っている以上に危険なんだ」
そう言って、顔をこわばらせる。
そして、
「ごめん。僕が実験しようなんて言わなければこうならなかったかもしれない」
と青ざめた顔をしていた。
違うのに・・・冬馬は悪くない。私のために考えてくれていたんだよね。そんな顔をしないでもいいのよ・・・。
せっかく両思いになれた私と冬馬のラブラブの日常が、突然、奇妙な侵入者により乱されてしまった。
いったい・・・これ、どうなっちゃうの?
「当面は、僕が登下校には付き添うし、学校での実験はやめよう。学校にいる間もできるだけ僕から離れないように」
冬馬と私は紙袋を常に持ち歩くようにした。視線を感じたら、素早く紙袋をかぶってその場から逃避する、ということだ。ものすごく怪しい行為だが、今のところ、この方法しか超能力の影響を抹消する方法がないのだからしょうがない。
正体不明、神出鬼没のこの相手を、冬馬は「ブレインハッカー」と名付けた。なんでも私の能力は脳がハッキングされやすい状態になっているようなものだから、ということに由来するらしい。
「あおいちゃんの能力は、たぶんあおいちゃんが思っている以上に危険なんだ」
そう言って、顔をこわばらせる。
そして、
「ごめん。僕が実験しようなんて言わなければこうならなかったかもしれない」
と青ざめた顔をしていた。
違うのに・・・冬馬は悪くない。私のために考えてくれていたんだよね。そんな顔をしないでもいいのよ・・・。
せっかく両思いになれた私と冬馬のラブラブの日常が、突然、奇妙な侵入者により乱されてしまった。
いったい・・・これ、どうなっちゃうの?