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官能能力者 あおい
第45章 ブレインハッカー:キミガホシイ
☆☆☆
3時間目、体育の時間。
この時間だけは、僕はあおいちゃんを上手に守れない。男子と女子とで、授業の場所が違うからだ。

あおいちゃんは体育館でバレーボール。男子は外でサッカーになっている。ブレインハッカーが、この状況を利用することがあれば、あおいちゃんを危険にさらしてしまうことになる。もし、ブレインハッカーが今現れたら、最後の手段を使わざるを得ないかもしれない・・・。

ピリリリ!

ホイッスルが鳴る。クラスを半分に分けた練習試合の前半が終了した。僕は極力体力を温存するためにディフェンスに回っているのでさほど疲れてはいないが、前に出ている奴らはゼーゼーと肩で息をしているし、汗だくだ。

水分補給を兼ねた休憩中、僕はちらりと体育館に目をやる。もちろん、ここからはあおいちゃんの様子を見ることはできないし、まさか様子を見に行く訳にはいかない。そんなことをすればのぞきと勘違いされかねない。

まあ、ブレインハッカーは十中八九男だろうから、僕が近づけないのと同じ理由で女子が使っている体育館をのぞくことはできない・・・と信じたい。

ブブブブブ・・・

左手首のスマートウォッチが震える。あおいちゃんからのSOSだ。やっぱり、先程の観測は楽観的に過ぎたようだ。

実はあおいちゃんにもスマートウォッチを貸している。それは本当は自分が使うつもりで購入した、心電図などのバイタルを取れる最新式のものだったが、少しだけアプリをいじってあおいちゃんが性的に興奮したことを検知した際に僕のスマートフォンに通知を送るようにしてあるのだ。

その信号をキャッチしている。視線に当てられている可能性が高い。

あおいちゃんには視線を感じたら紙袋をかぶるように言ってはあるが、例えばバレーの試合中、コートの真ん中で絡め取られたら動けなくなってしまう可能性もあるだろう。この方式なら、たとえあおいちゃんが全く動けなくなっても僕はそれを感知できる。

とにかく行かなくては・・・!

「先生!ちょっと、頭痛いので、保健室行ってきます!」

行っていいですか?ではなく、行ってきます!と断言してしまったことに若干の違和感があったかもしれないが、背に腹はかえられない。ついでに、走っていった先も、保健室とは逆のあおいちゃんたちがいる体育館なので、ますますおかしい。だが、これも大目に見て欲しい。
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