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官能能力者 あおい
第46章 ブレインハッカー:不可視の加虐者
「さっき佐和切が言っていた、二種類の強壮効果の違いについてなんだが、この間言っていたニオイ成分による活性化も入れれば、3種類といえなくもないんじゃないのか?」
遠藤先輩と佐和切先輩が侃々諤々と議論をする。この二人は全く研究分野違うくせによく話ができるなといつも感心する。
「たしかにそうね・・・。でも、正確には強壮と活性上昇は若干意味が違うのよ」
「どんな風に?」
にわかに答えられなかったようで、佐和切先輩がスマホを取り出して調べだす。ところが、うまく電波が入らなかったらしい。何度か端末を振った末、調べるのを諦めたようだった。
「うーん、ま、いいや、今度教えてくれ」
遠藤先輩がちらっと時計を見る。
「お、もうこんな時間か・・・。そういえば、来年度の予算申請票を取りに来いと言われていたんだ。すまん、柏木、生徒会室まで行って取ってきてもらっていいか?」
生徒会室は運動部の部室などが入っている部室棟の奥にある。ここからだと結構歩く。自分で行くのが面倒なんだな、遠藤先輩・・・。
「わかりました」
まあしょうがない。僕は筆記用具だけ持つと、第二理科室をあとにした。
「よろしく頼むぞ・・・柏木・・・くん」
遠藤先輩の声が後ろから追いかけてくる。僕は軽く手を振って応えた。
遠藤先輩と佐和切先輩が侃々諤々と議論をする。この二人は全く研究分野違うくせによく話ができるなといつも感心する。
「たしかにそうね・・・。でも、正確には強壮と活性上昇は若干意味が違うのよ」
「どんな風に?」
にわかに答えられなかったようで、佐和切先輩がスマホを取り出して調べだす。ところが、うまく電波が入らなかったらしい。何度か端末を振った末、調べるのを諦めたようだった。
「うーん、ま、いいや、今度教えてくれ」
遠藤先輩がちらっと時計を見る。
「お、もうこんな時間か・・・。そういえば、来年度の予算申請票を取りに来いと言われていたんだ。すまん、柏木、生徒会室まで行って取ってきてもらっていいか?」
生徒会室は運動部の部室などが入っている部室棟の奥にある。ここからだと結構歩く。自分で行くのが面倒なんだな、遠藤先輩・・・。
「わかりました」
まあしょうがない。僕は筆記用具だけ持つと、第二理科室をあとにした。
「よろしく頼むぞ・・・柏木・・・くん」
遠藤先輩の声が後ろから追いかけてくる。僕は軽く手を振って応えた。