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官能能力者 あおい
第46章 ブレインハッカー:不可視の加虐者
☆☆☆
「え?この人がブレインハッカー?」
第二理科室、僕は気絶した遠藤先輩を後ろ手にして机の脚に縛り付けていた。まだ、彼は気絶したままだ。
遠藤先輩に首を絞められ、落ちかけていた佐和切先輩もあおいちゃんに介抱され、今さっき、目を覚ましたところだった。
「恭・・・なんで?」
佐和切先輩が悲しそうな顔をしていた。そりゃそうだろう。幼馴染で多分、好きだったんだ。それが、自分の首を本気で絞めてきたんだから、その落ち込みは想像に余りある。
「体育館で、あおいちゃんが襲われた時、回廊で小型のカメラを見つけたんだ。それで、原理がわかった。ブレインハッカーは小型のカメラであおいちゃんを監視していたんだ。」
監視して、どうした、というのは佐和切先輩がいるところではちょっと言えない。
この言い方だと単なる盗撮犯だが、まあ、それだって十分な罪だ。
うーん・・・
声を上げると、遠藤先輩が身じろぎをする。そして、そっと目を開けた。
「あれ?ここは?な・・なんだ!?何が起こってるんだ!!?」
動揺している。
佐和切先輩が自分の首を絞めたことを責めても、僕があおいちゃんを盗撮していたことを突きつけても、ぽかんとした顔で見あげるばかりである。
「な!何を言ってるんだね!?君たちは!ぼ・・・僕がそんな事するわけなかろう」
ん?なんか、口調が違う。
よく見ると、表情も態度も違う。
僕は、佐和切先輩と顔を見合わせた。
「え?この人がブレインハッカー?」
第二理科室、僕は気絶した遠藤先輩を後ろ手にして机の脚に縛り付けていた。まだ、彼は気絶したままだ。
遠藤先輩に首を絞められ、落ちかけていた佐和切先輩もあおいちゃんに介抱され、今さっき、目を覚ましたところだった。
「恭・・・なんで?」
佐和切先輩が悲しそうな顔をしていた。そりゃそうだろう。幼馴染で多分、好きだったんだ。それが、自分の首を本気で絞めてきたんだから、その落ち込みは想像に余りある。
「体育館で、あおいちゃんが襲われた時、回廊で小型のカメラを見つけたんだ。それで、原理がわかった。ブレインハッカーは小型のカメラであおいちゃんを監視していたんだ。」
監視して、どうした、というのは佐和切先輩がいるところではちょっと言えない。
この言い方だと単なる盗撮犯だが、まあ、それだって十分な罪だ。
うーん・・・
声を上げると、遠藤先輩が身じろぎをする。そして、そっと目を開けた。
「あれ?ここは?な・・なんだ!?何が起こってるんだ!!?」
動揺している。
佐和切先輩が自分の首を絞めたことを責めても、僕があおいちゃんを盗撮していたことを突きつけても、ぽかんとした顔で見あげるばかりである。
「な!何を言ってるんだね!?君たちは!ぼ・・・僕がそんな事するわけなかろう」
ん?なんか、口調が違う。
よく見ると、表情も態度も違う。
僕は、佐和切先輩と顔を見合わせた。