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吹きたくて、咥えたくて
第2章 1…悶々とした今

「お、いいですねー。口元がとってもそそる!
 そしたら、もう少しこう……浅めに咥えてくれますか?」

カメラマンさんの優しい声と、シャッターの音が交互に響くレンタルスペース。
そこで私は、フェチモデルとしての撮影に応じていた。

「そうそう、ゆっくりゆっくり口から引き抜いて……
 おおっ、ねばっと糸引いてますね、美しい唾の橋ですねぇ」

ひたすら褒めてくれるカメラマンさん。嬉しくないと言えばうそになるけど、
私の中には、どこか不完全燃焼な思いがあった。

「ありがとうございますっ!これで乾いた唾のくさーい臭いとかも感じてもらえたら、
 もっとうれしいなぁ」

「あー……そっちの方ですか。僕は体液の見た目や粘り気に悶えるんです。
 ただ、臭いはその……過去の経験もあって、そこまで好きでは無くて」

今まで会ったカメラマンさんの中では一番リピートしてくれるし、優しい人。
そんな彼なら、オプション無しでも私のホイッスルのめっちゃ唾臭い吹き口を
嗅いでもらいたいのに……

「ホイッスルフェチって、臭いフェチさんとイコールかなって思ってたんですけど……
 意外とそうじゃないんですねー」

頑張って落ち込んでいなさげな声と笑顔を作る私に、彼はこう答え返すのだった。

「正直、びっくりしてるんですよ。
 モデルさんの方が筋金入りなケースってそうそうないですから。
 好みに合う人を探したいなら、もうちょっとリスクを取るのも必要じゃないかな」

「そういう人、知ってるんですか?」

するとカメラマンさんは、ちょっと真剣な表情になりながら続けた。

「いえ、発想を逆にするんですよ。めいりさんが、ひたすら
 ホイッスルフェチ向け、それも臭いフェチに刺さる台詞付きの動画を上げまくるとか。
 そうしたら、自然とその手のファンもつくようになるしリクエストも来る。
 ……前から話してて思いましたけど、お金の為じゃないくらい筋金入りなんでしょう?
 だったら、その位の思い切りはできるんじゃないですか」

……その言葉にはっとした私は、すぐにホイッスルを咥えて、
ああでもない、こうでもないとスマホで動画を撮ってみるのだった。

その傍らで、カメラマンさんがボソッとこう言ったのも無理はないけど。

「……そりゃ、グラドルとしては扱いづらいだろうなぁ」
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