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吹きたくて、咥えたくて
第2章 1…悶々とした今

家に帰った私は、ひたすら鏡の中の自分とにらめっこを続けた。
もちろん、黄色いホイッスルにねっとり唾を絡ませながら。

「すんすん……んんっ。我ながら、やっぱり臭いなー……幸せっ」

吹き口でまだ少し泡立った自分の唾から漂う、つんっとした臭い匂い。
生乾きにならないうちから臭いのは、密かな自慢だったりもする。
それには満足なのだけど……

「こういうのって、動画で伝えるのやっぱ難しいよね……」

人って大体は見てわかりやすい物に目が行くから、唾が糸を引くところや
口紅の跡とかそういうので萌えやすい、もっと言えば抜きやすいのも何となく知っていた。
匂いって、実はかなり伝えるのに実力がいるんだなって思う。

「台詞とか付けた方がいいのかなぁ。嗅いでみて?とかめっちゃ臭いよー、とか」

考えてみても、こんな感じのものしか頭に浮かばない。今考えると
監督さんとかライターさんも凄い才能の持ち主だったんだな、って思う。
……でも、ホイッスルを使わせてもらえないならやっぱり嫌だ。

「……やりたいなら、ターゲットを知れってことだよね」

スマホを手にして、私はひたすら検索をかけ続けた。
"ホイッスル""女の子""唾"みたいな組み合わせで。
調べれば調べるほど、ホイッスルを吹く女って男目線でどう思われてるんだろう、
という中身が明らかになっていく。あと、ホイッスルを使うお仕事が
まだまだけっこう多いんだという事も。

「……こんなスレッドあるんだ。バスガイドさん、幼稚園の先生……
 あー、こういうのグラドルの時もやったなぁ」

「車掌さん……かっこいいよねぇ。最近吹く人あんまいない感じだけど。
 野球場?!へー、応援団の人とかめっちゃ吹いてるんだ……臭そうでいいなぁ」

そんな感想が出るくらいには、私もだいぶ筋金入りなんだという事を改めて自覚する。
一通り見終わって、ぱっと思いついたプランはこれだった。

「……ホイッスルを使うお仕事コスプレ配信……やってみよっかなぁ」
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