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幼遊戯
第9章 春休み~隆弘~
無言のまま二人でもくもくと夕食を食べる。
せっかく旅行に来たっていうのに、これじゃあ遥香も別の奴がいいって思うに決まってるよな。
だんだんマイナス思考のスパイラルに嵌まっていく。
「……隆弘?」
「ん?何?」
「さっきの人のこと気にしてんの?」
ずばり聞かれて箸が止まった。
遥香は何でもないことのように聞いてるけど、俺はそれが聞けなくて悶々としてるんだよ!
「私今気付いたんだけど、隆弘って恋愛経験値低いよね」
「……は?」
「だって気になるんなら聞けばいいじゃん。それをくらーい顔で無言でいるんだもん。だから、こういう状況に慣れてないんだなって思ったの」
「じゃ、じゃあ遥香は高いのかよ」
「私?私はねぇ、片想い経験値が高いの」
「……は?」
「片想いしてた期間が長いから、悶々とすることに慣れてるんだよ?」
美味しそうに刺身を食べながら、そう言って遥香は笑った。
なるほど。
こういう気持ちを遥香は何度も体験してんのか。
そうだよなぁ。
俺、どんだけセフレいたんだよってくらい遊びまくってたし。
その度に遥香は悶々としてたに違いない。
「ごめんな」
「……それは何に対してのごめん?」
「んーと、今までのこととか?」
「それはいいよ。私だって好きで隆弘のこと追いかけてたんだもん」
俺は箸を置いた。
「けどさっきのことは謝んねえぞ?俺なりに遥香を大切にしたくて我慢してきたんだから」
今度は遥香が箸を置いた。
「うん、それは私もごめん。けど私も分かってほしかったの。状況とか場所なんて関係なく、隆弘とだったらどこででもしたいよってこと」
遥香が照れながらはにかんだ。
遥香の気持ちが嬉しくて、今すぐにでもこたえてあげたくなってしまう。
「……じゃあ部屋戻るか?」
顔がにやけないように必死で顔を作りながら聞いた。
遥香も縦にひとつ頷いてくれた。
せっかく旅行に来たっていうのに、これじゃあ遥香も別の奴がいいって思うに決まってるよな。
だんだんマイナス思考のスパイラルに嵌まっていく。
「……隆弘?」
「ん?何?」
「さっきの人のこと気にしてんの?」
ずばり聞かれて箸が止まった。
遥香は何でもないことのように聞いてるけど、俺はそれが聞けなくて悶々としてるんだよ!
「私今気付いたんだけど、隆弘って恋愛経験値低いよね」
「……は?」
「だって気になるんなら聞けばいいじゃん。それをくらーい顔で無言でいるんだもん。だから、こういう状況に慣れてないんだなって思ったの」
「じゃ、じゃあ遥香は高いのかよ」
「私?私はねぇ、片想い経験値が高いの」
「……は?」
「片想いしてた期間が長いから、悶々とすることに慣れてるんだよ?」
美味しそうに刺身を食べながら、そう言って遥香は笑った。
なるほど。
こういう気持ちを遥香は何度も体験してんのか。
そうだよなぁ。
俺、どんだけセフレいたんだよってくらい遊びまくってたし。
その度に遥香は悶々としてたに違いない。
「ごめんな」
「……それは何に対してのごめん?」
「んーと、今までのこととか?」
「それはいいよ。私だって好きで隆弘のこと追いかけてたんだもん」
俺は箸を置いた。
「けどさっきのことは謝んねえぞ?俺なりに遥香を大切にしたくて我慢してきたんだから」
今度は遥香が箸を置いた。
「うん、それは私もごめん。けど私も分かってほしかったの。状況とか場所なんて関係なく、隆弘とだったらどこででもしたいよってこと」
遥香が照れながらはにかんだ。
遥香の気持ちが嬉しくて、今すぐにでもこたえてあげたくなってしまう。
「……じゃあ部屋戻るか?」
顔がにやけないように必死で顔を作りながら聞いた。
遥香も縦にひとつ頷いてくれた。