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幼遊戯
第4章 夏休み~春樹~
神様が言ったように聞こえた「運命」の二文字は、コレのことを指していたんだろうか。

誤解を解こうと半ば無理矢理押し入った夏海の部屋で、俺は信じられないものを目にした。

「ちがっ、私のじゃない!や、私のではあるんだけど私が買ったわけじゃないっていうか……」

黒々とそびえたつ男性の象徴である形をした玩具。

いわゆるバイブというやつだ。

「もしかしてこれで処女破ったとか言わねえよな?」

「だから違うんだってば!誕生日プレゼントでもらったの!」

普通……あげるか?

「いや!ホントだってば!里子に聞いたら分かるから!」

「……ホントに?」

細くした目で訝しげに夏海を見る。

夏海は顔を真っ赤にしながらホント!と叫んでいる。

俺はそのバイブを手に取ると、色んな方向からそれを観察した。

結構な長さのそれは、穴につっこんだら確実に破れそうな代物だ。

「じゃ、じゃあ試したらいいでしょ」

「何を?」

「わ、私が処女かどうか、は、春樹のモノで……」

一瞬俺は耳を疑った。

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