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幼遊戯
第5章 冬休み~春樹~
ローターを中に入れてくれるんならバイトに行ってもいいよ。

そう提案したのは確かに俺だった。

付き合って最初のクリスマスだったし、できればそこで夏海の初めてをもらいたかったし。

ロマンチストすぎるって?

いやいや、男はだいだいロマンを求める生き物だから。

ラブホテルもちょっと可愛い感じで、少し高めのホテルに行く予定だったのに。

「いつもお世話になってる人だからどうしても行かなきゃいけないんだ」

そう夏海にせがまれたら、へたれな俺としては諦めるしかなくて。

だからせめてもの意地悪として考えついたのがローターだったわけだ。

「夏海ちゃん大丈夫?」

息の乱れかけた夏海を店長が心配している。

少し頬を染めた夏海を見てドキッとした店長の表情を俺は見逃さない。

お前に見せるためにローター仕込んだんじゃねえっつうの。

俺はローターのスイッチを強にした。

「っ!……っ」

夏海が声を我慢しながら一生懸命接客している。

ちょっと艶かしいその様子に店長だけではなく、カップルで歩いてる男でさえ振り向いていた。

「き、気分でも悪いのかな?」

店長が今にも触りそうな勢いで夏海に迫る。

「あ、いや、大丈夫です、……っ」

「でも顔赤くなってるし、良かったら中で……」

夏海の背中に触る店長の手。

「あのー、17時になったんであがっていいんすよねー?夏海は俺が面倒見ますんで」

驚く店長と夏海をよそに、俺は店長の手を振り払った。

だって17時までって約束だったし。

その為にすぐそばで待機してたんだから。

「夏海ちゃん!」

「言っとくけど夏海は俺のなんで」

悔しそうに顔を歪める店長を背に、俺は夏海の手を取って走り出した。

何だか店長が追っかけてきそうな気がして、家の近くの公園まで一気に駆ける。


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