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幼遊戯
第5章 冬休み~春樹~
「は、はるっ、き……っ、スイッチ、切ってっ」

誰もいない公園で乱れた息を二人して調える。

俺は入りっぱなしだったローターのスイッチを切った。

「どこに、いたのっ?」

「隣のビルの間。灯台もと暗しって言うだろ?」

いひひと笑う俺に夏海が呆れたような顔をした。

「もう!しばらく店長に会わす顔ないんだけど!」

「うっせえ。あの店長ずーっと夏海の足じろじろ見やがって。ぜってえ夏海のこと狙ってたぞ」

「はー?んなわけないって」

「あーもーマジその鈍感っぷり勘弁してほしいわ。そんなに男を甘く見てるといつかホントにヤられるぞ?」

ベンチに腰かけ項垂れた俺の前に、夏海がおずおずと近づいた。

「じゃ、じゃあ……先に春樹がヤっちゃえばいいじゃん」

「だーかーらーほんっと、お前は考えなしに」

「……そのつもりだったよ?そのつもりで今日はいたんだけどな」

そんな可愛いこと言うな。

鼻血で出血多量死させる気か?

「け、けどもうホテルいっぱいじゃねえ?」

「んー、実はうちのお父さんとお母さん、今旅行行ってていないんだ」

「え?」

「黙っててごめんね。ちょっと驚かせたくて、えへへ」

えへへじゃねえし!

「……夏海はいいのか?」

「っていうより私がもう我慢できないかも」

照れながら夏海がそんなことを言うもんだから、俺の下半身は一気に臨戦体勢に入ってしまった。


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