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幼遊戯
第8章 冬休み~隆弘~

「何、もう始まってんの?」
時計を見ながらそう聞くと、俺を呼んだ友達は申し訳なさそうに頭をかいた。
「実はあいつがさ……」
大部屋の襖を開けると10人前後の男女が談笑している。
その中にはもちろん遥香の姿もあった。
そしてその横に……
挑戦者!
あいつあん時の挑戦者じゃねえか!
思わず遥香のところへ行こうとした俺を、友達が慌てて引き止める。
「まあまあ、隆弘だって遥香ちゃんのおもりから解放されたいって言ってただろ?」
それは夏休み前の話だっつうの!
そう憤慨してみても、そんな事情なんか知らない奴ばかりなわけだから仕方ない。
「あいつがさ、隆弘呼ぶのは少し後でって言うからさ」
挑戦者のにやけた笑顔に一瞬殺意を覚える。
遥香の隣を確保できてご満悦と言ったところだろうか。
隣の遥香に視線を向けると……
かなり飲まされてるみたいだった。
目尻が下がり、どこか虚ろに見える。
だが頬はうっすらと色付く程度だ。
「あいつ、遥香に変なもの飲ませてねえだろうな」
時計を見ながらそう聞くと、俺を呼んだ友達は申し訳なさそうに頭をかいた。
「実はあいつがさ……」
大部屋の襖を開けると10人前後の男女が談笑している。
その中にはもちろん遥香の姿もあった。
そしてその横に……
挑戦者!
あいつあん時の挑戦者じゃねえか!
思わず遥香のところへ行こうとした俺を、友達が慌てて引き止める。
「まあまあ、隆弘だって遥香ちゃんのおもりから解放されたいって言ってただろ?」
それは夏休み前の話だっつうの!
そう憤慨してみても、そんな事情なんか知らない奴ばかりなわけだから仕方ない。
「あいつがさ、隆弘呼ぶのは少し後でって言うからさ」
挑戦者のにやけた笑顔に一瞬殺意を覚える。
遥香の隣を確保できてご満悦と言ったところだろうか。
隣の遥香に視線を向けると……
かなり飲まされてるみたいだった。
目尻が下がり、どこか虚ろに見える。
だが頬はうっすらと色付く程度だ。
「あいつ、遥香に変なもの飲ませてねえだろうな」

