この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幼遊戯
第8章 冬休み~隆弘~

遥香は酒癖は悪いが、記憶がなくなったりすることはほとんどない。
一緒に参加した飲み会の話をしても全部覚えている。
あんなふうにぼーっとすることも普段ならねえんだけどな。
俺はさりげなく二人の会話が聞こえる位置に座った。
「遥香ちゃん、じゃあそろそろ行こうか」
俺の存在に気づいたんだろうか。
挑戦者は遥香の肩を抱き寄せ、遥香の顔を覗き込む。
「んー?たかひろぉ?どこにいくのぉ?」
……俺と間違えてるし。
ったくどんだけ飲んだらそんな幻覚見えるんだか。
だが挑戦者の答えは俺の予想を遥かに超えるものだった。
「そうそう、俺が隆弘だよー。俺の家に行こうねー」
おい、コラ。
それは詐欺だろ。
挑戦者はあろうことか遥香に自分を俺だと信じこませたまま、連れ去ろうとしている。
もう我慢できねえ。
友達には悪いけどさすがにこれは黙っていられない。
そう思って立ち上がろうとした時だ。
一緒に参加した飲み会の話をしても全部覚えている。
あんなふうにぼーっとすることも普段ならねえんだけどな。
俺はさりげなく二人の会話が聞こえる位置に座った。
「遥香ちゃん、じゃあそろそろ行こうか」
俺の存在に気づいたんだろうか。
挑戦者は遥香の肩を抱き寄せ、遥香の顔を覗き込む。
「んー?たかひろぉ?どこにいくのぉ?」
……俺と間違えてるし。
ったくどんだけ飲んだらそんな幻覚見えるんだか。
だが挑戦者の答えは俺の予想を遥かに超えるものだった。
「そうそう、俺が隆弘だよー。俺の家に行こうねー」
おい、コラ。
それは詐欺だろ。
挑戦者はあろうことか遥香に自分を俺だと信じこませたまま、連れ去ろうとしている。
もう我慢できねえ。
友達には悪いけどさすがにこれは黙っていられない。
そう思って立ち上がろうとした時だ。

