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ネコの運ぶ夢
第5章 ネコの名前
話は逸れたが、かくのごとく本来は追い出そうとしていたにも関わらず、なんだかんだと音子のいいようにされている。
それも、これも、あの目だ。あれは魔性だ。
でも、今日こそ、俺は負けない。
「嫌だ!」
「むー・・・なんでですか!減るもんじゃあるまいし!」
お前はセクハラをしている親父か。
「節度だ。断る。お前は『美鈴』だ!」
断固として言う。頑張れ、俺。
しかし、ここで、次の攻撃が予想される。涙だ。
大体いつもそれでとどめを刺される。だが、覚悟を決めれば大丈夫!
さあ、来てみろ、涙!
俺はじっと身構えていた。
しばしの沈黙。むむむ・・と音子は俺を見つめている。
来るか?来るのか!?
「分かりました・・・。市ノ瀬さんがそう言うなら」
え?
あまりにもあっさり引いたので、肩透かしを喰ったようになる。
「お・・・ああ・・・分かってくれれば・・・良いんだよ」
予想外の展開に、若干戸惑いながら、俺も冷やし中華に集中することとする。
それも、これも、あの目だ。あれは魔性だ。
でも、今日こそ、俺は負けない。
「嫌だ!」
「むー・・・なんでですか!減るもんじゃあるまいし!」
お前はセクハラをしている親父か。
「節度だ。断る。お前は『美鈴』だ!」
断固として言う。頑張れ、俺。
しかし、ここで、次の攻撃が予想される。涙だ。
大体いつもそれでとどめを刺される。だが、覚悟を決めれば大丈夫!
さあ、来てみろ、涙!
俺はじっと身構えていた。
しばしの沈黙。むむむ・・と音子は俺を見つめている。
来るか?来るのか!?
「分かりました・・・。市ノ瀬さんがそう言うなら」
え?
あまりにもあっさり引いたので、肩透かしを喰ったようになる。
「お・・・ああ・・・分かってくれれば・・・良いんだよ」
予想外の展開に、若干戸惑いながら、俺も冷やし中華に集中することとする。