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誰にも言えない!
第3章 この気持ちは…?
教室へ戻り鞄に荷物を詰め
玄関へ向かう
廊下を歩いて階段を降りていると
何人かの先生とすれ違った
「お疲れ様です」
そうすれ違う先生に挨拶をしていると‥
「お疲れさまで、あ‥」
「おつか、れ‥‥」
すれ違った人を見てお互いに硬直した
緒方先生だった
私は階段を半歩降りた状態で
先生は手すりを掴み片足で登りかけて止まっている
少しの間沈黙が流れた後
「おつかれ、気をつけて帰れよ」
先生は素っ気なくそう言って
階段を登って行ってしまった
(機嫌が、悪いのかな‥)
先生が素っ気ない態度だったことが
すごく気になってしまう
(さっきあんなに
私が見つめちゃったからかな)
あの時のことを思い出して
また顔が熱くなってくる
(いや、気のせいだよね
きっと明日には普通に戻ってるよね
今日のも先生はただぼーっとしてただけだろうし‥)
私はそう、自分に言い聞かせながら
よしくんの待つ玄関へと向かった